おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
ガス漏れ?そのニオイの正体は姫榊
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    わが家のうら庭で、一週間ほど前からなんかガス漏れのようないやなニオイがして、日に日に強くなってきました。

     

    でもガス管は通ってないし、ある特定の場所だけだから動物の排泄物?

     

    犬や猫の排泄物のニオイとも違うし、ニオイのする辺りの地面をよ〜く観察しても何もありません。

     

    あるのはこの木だけ。

     

     

    まさかこの木がニオイの元?

     

    よく見ると、下向きに小さなかわいい花がびっしり咲いています。

     

     

     

    こんなかわいい花からガスのような悪臭がするとは、にわかには信じられません。

     

    でもこれがニオイの正体です。

     

    ひとによってはタクアンのニオイとか、公衆トイレのニオイとか感じ方は様々ですが、いずれにせよほとんどの人がいやなニオイと感じるようです。

     

     

    姫榊と書いてヒサカキと読みます。

     

    榊に似ているので、小さいサカキという意味でつけられたとか、似てるけどサカキにはあらずという「非サカキ」から転じたという説などがあるようです。

     

    葉もサカキより小さく、フチにギザギザがあります。

     

     

    下の写真はサカキです。

    神棚にお供えするあの榊です。

     

     

    ヒサカキより大きく、わが家のは2.5mほどあります。

     

     

    葉も大きく、ギザギザはありません。

     

     

    ヒサカキは薬草として利用されることはありませんが、薬用植物として薬効成分の研究が行われているようです。

     

    また、秋に実るヒサカキの濃紺の実は染料として使われます。

    | 身近な薬草たち | 09:20 | comments(0) | - |
    厳しい冬は豊かな春をもたらします
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      今年は厳しい冬でしたが、さすがに3月の声をきくとずいぶん過ごしやすくなってきましたね。

       

      そして冬寒かった分、春を告げる植物の反応はいつもより早いようです。

       

      特に冬の寒さを十分に経験しないと花芽が目覚めない桜は、この冬の寒さに出会ったおかげで開花が早くなりそうです。

       

      そして、わが家の庭の沈丁花も例年よりちょっと早く開花しました。

       

       

      朝、玄関を開けるとあの甘い香りが、春を思いっきり感じさせてくれます。

       

      沈丁花は、この一瞬のために植えているようなものです(^^)

       

       

      昨日は気温が20度を超えて暑いほどでした。

       

      これで山茱萸(サンシュユ)も開花し、梅も満開で庭の景色がいっぺんに変わりました。

       

       

       

       

      鮮やかな黄色の花で春を演出する山茱萸ですが、秋に赤い実をつけます。

       

       

      この実は薬草として漢方薬にも利用されます。

       

      沈丁花の花や葉も民間療法で咽の痛みや腫れなどに利用されます。

      | 身近な薬草たち | 12:03 | comments(0) | - |
      みかんの皮は薬草です。ひと工夫すると効果アップ!
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        多くの薬草が、そのほとんどを中国を始めとする外国からの輸入に頼っています。

         

        そんな中、国内生産で賄える数少ない薬草の一つが陳皮(ちんぴ)です。

         

        なんということはない、原料は温州みかんの成熟した果実の果皮を乾燥させたものです。

         

         

        ただし、それは温州みかんがあちこちで生産され始めた明治以降のことで、それまでは橘(たちばな)が使われていました。

         

        古い本草書には橘柚(きつゆう)とか橘皮(きっぴ)の名で掲載されています。

         

        橘皮の原料は、中国ではオオベニミカンやコベニミカンなどいくつかの柑橘類が用いられ、日本ではヤマトタチバナが用いられていました。

         

        この橘皮は古いものほど良品とされ、長〜く保存したものを「陳橘皮」あるいは単に「陳皮」と呼んで区別していました。

         

        ところが、今ではその区別もされることがなく、温州みかんの果皮を陳皮というようになりました。

         

        果皮の成分は橘とほとんど同じようなので、温州みかんで代用しても問題は無いようです。

         

        大きな違いは、温州みかんに比べて橘の果皮は薄く、果皮の内側にある白い部分が少ないようです。

         

        橘皮の薬草としての働きは、陽気を補って温めることにあります。

         

        ところが、果皮の内側の白い部分は、陽気を補う働きを妨げるようです。

         

        中国では果皮の内側の白い部分を除いたものを橘紅(きっこう)といい、陽気を補う性質が強いと考えられて、高値で取引されています。

         

        したがって、橘に比べて内側の白い部分が厚い温州みかんを用いる場合、例えば入浴剤としてお風呂に入れるくらいならそのまま用いても構わないと思いますが、胃腸の陽気を補って、その働きを助けるのを目的に煎じて服用する場合には、できるだけ果皮の内側の白い部分は除いたが望ましいようです。

         

        やり方は簡単です。

         

        みかんの皮を一晩水につけます。

         

         

        白い部分がふやけるので、スプーンなどで削り取ります。

         

         

        温州みかんは白い部分が厚いのでこんなにとれます。

         

         

        あとはそのまま乾燥させて、できたら紙袋に入れて一年以上保存します。

         

         

         

        ちなみに、市販の薬草入浴剤にもこのように陳皮が配合されています。

         

         

         

         

         

         

        | 身近な薬草たち | 11:33 | comments(0) | - |
        1月21日は七十二候の款冬華
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          一昨日は二十四節気の大寒、そして昨日1月21日は七十二候の款冬華(かんとうはなさく)でした。

           

          款冬(かんとう)とはフキのことで、款冬華とはフキノトウが出始めるころという意味です。

           

          わが家のフキは、まだこんな状態です。

           

           

          このように日本では古来より款冬にはフキがあてられていましたが、本来、款冬とは中国やヨーロッパに自生しているフキタンポポのことです。

           

          漢方薬にも使われる生薬の款冬花(かんとうか)は、このフキタンポポの花蕾を乾燥させたもので、古典的な薬理書である神農本草経には「咳逆上気でよく喘するものをつかさどる」と記されていて、昔から咳をともなう病気に使われています。

           

          一方、フキタンポポの学名Tussilagoは「咳を治す」という意味があり、実際ヨーロッパでも古くから呼吸器系疾患に用いられている薬草です。

           

          このように、昔からヨーロッパや中国で呼吸器系疾患の薬草として利用したされているフキタンポポですが、残念ながら日本には自生していなかったのでフキをあてて款冬としたようです。

           

          荒木性次先生は、「通常、本邦産(フキノトウ)にて間に合うようなり。中国産(フキタンポポ)と形状は甚だ異なるといえども、その気味は相似たるをもってなり」と言い、昔から款冬花をフキノトウで代用していたようです。

           

          七十二候の款冬華は、款冬花という薬草に代用としてフキノトウをあてたことの名残のようです。

           

          | 身近な薬草たち | 09:25 | comments(0) | - |
          わが家の「真弓」さん
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            わが家の庭にある植物は大抵把握しているつもりですが、植えてもいないのにいつのまにか大きく成長している植物に驚かされることがあります。

             

            今日ご紹介するのもそのひとつです。

             

            その名も「真弓」といいます。

            普通に「まゆみ」と読みます。

             

            裏の物置小屋の横に生えていて目立たなかったのですが、ひとの背丈よりも大きいので気づいてはいたけど、特徴のある木ではないので気に留めていなかったというところでしょうか。

             

            ところがです!

             

             

             

             

            最低気温が氷点下という日が続く寒い冬に、なにやらピンクのかわいい飾り物でも付けたかのような佇まい。

             

            えっ!いつのまに?

             

            葉があるうちは目立たなかったのが、落葉して枝ばかりになったところに、この「ピンク」。

             

            さすがに気づきます。

             

            記憶にはないのですが、初夏には薄い緑色の花が咲き、秋には結実して淡紅色に熟し四つに裂け、赤い仮種皮に包まれた種子が現れます。

             

            冬には種子も落ちて、このように果皮が残ります。

             

             

             

            マユミが属するニシキギ科のニシキギという植物の名は、錦のような紅葉の美しさからきています。

             

            このニシキギ科に属するマユミも紅葉がきれいだということですが、わずかに残ってる葉からもうなずけます。

             

             

            ところで、人の名前のような真弓。

             

            木が緻密で粘りがあるので、これで弓を作ったことから真弓と呼ばれるようになったようです。

             

            実には有害物質が含まれていますが、昔は果皮や種子をシラミの駆除に使っていたようです。

            | 身近な薬草たち | 11:32 | comments(0) | - |
            寒中も元気、チチコグサモドキ
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              例年になくこの冬は寒いように感じますが、寒の内に入ったのでなおさらきびしいような気がします。

               

              そんな中、一向に寒さを気にするでもなく、氷点下の朝が続いてもへっちゃらという植物が、春を待つ沈丁花の脇で元気いっぱいです。

               

               

               

              チチコグサモドキです。

               

              アメリカ大陸の暖かい地方が原産のはずですが、真冬の氷点下も平気で凌いでいます。

               

               

              下の写真は6月ころ道ばたで撮ったのものです。

               

               

              名前の由来は

               

              春の七草で有名なゴギョウはハハコグサ(母子草)。

               

              このハハコグサに対して、やっぱりあるんですねチチコグサ(父子草)。

               

              そして外国から入ってきた植物がそのチチコグサによく似ていたので、チチコグサモドキということです。

               

              ちなみに明日(1月7日)は、人日の節句。

               

              一年の無病息災を願って、春の七草で作る七草粥を食べる日ですね。

               

              というわけで、わが家でも春の七草を用意しました。

              といってもスーパーで買ったのですが(^^)

               

               

              疑ってるわけではありませんが、この中にハハコグサを探すとちゃんとありました!

               

               

              ちょっと「しょぼい」のがひとつです。

               

              でも仕方ないですね、旧暦の1月7日なら、自分でももう少し生長したものを見つけることができるのですが。

               

              現代の暦で春の七草を準備するのは大変ですね。

               

              このようにハハコグサは、以前このブログでもご紹介したように食用にもなるし、薬草としも利用されます。

               

              一方、チチコグサモドキは帰化植物なので、日本国内での食用や薬草としの利用はありません。

              | 身近な薬草たち | 18:24 | comments(0) | - |
              昔は梅毒の薬、今はクリスマスを飾るサンキライ
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                この時期、花屋さんに赤い実のついた枝が並んでいます。

                その代表格がサルトリイバラです。

                 



                たぶんクリスマスリースを作るのに用意されていると思います。

                このサルトリイバラ、ほとんどの花屋さんでは「サンキライ」の名前で売られています。

                サンキライは漢字では山帰来。

                これはもともと生薬名で、中国からインドにかけて分布するユリ科のつる性植物、ケナシサルトリイバラの根茎のことです。

                そして中国では土茯苓(どぶくりょう)といい、日本では一般に山帰来と呼ばれています。

                ところが、このケナシサルトリイバラは日本には自生していません。

                それで、これによく似た近縁植物のサルトリイバラも山帰来と呼ばれています。

                でもサルトリイバラの根茎の本来の生薬名はバッカツ(草かんむりに拔と葜)といいます。

                ちょっとややこしいですが、要するに別名のサンキライで流通しているということです。

                とても紛らわしいので、生薬としてはケナシサルトリイバラを山帰来、サルトリイバラを和山帰来(わのさんきらい)と呼んで区別する場合もあります。

                山帰来も和山帰来も、以前はともに梅毒の治療に用いられていました。

                 

                | 身近な薬草たち | 09:42 | comments(0) | - |
                クコの実を収穫しました
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                  収穫というほどの量ではありませんが、2年前の植木市で入手したクコ(枸杞)の木に花が付き、30個ほどが結実して真っ赤な実をつけました。

                   

                   

                   

                   

                   

                  見た目はサンシュユの実によく似ていますが、やや小ぶりです。

                   

                  サンシュユとの大きな違いは種です。

                   

                  サンシュユは実に大きな種を含んでいますが、クコには小さな種が多数入っています。

                   

                   

                  生のまま食べると、独特の甘酸っぱい味です。

                   

                  薬草としては、そのまま乾燥させて用います。

                   

                  同じように乾燥させたものが食品として出回っていて、薬膳料理の定番食材のひとつです。

                   

                  今回収穫したクコの実も乾燥させてヨーグルトにでも添えていただこうかと思います。

                   

                  「陰を養う」ほどの収穫量ではありませんが、季節を味わうことはできるようです(^^)

                  | 身近な薬草たち | 17:21 | comments(0) | - |
                  雑草もクリスマスの飾り付け!
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                    早いもので、ハローウィンが終わったと思ったら、もうクリスマスの飾り付けが始まっています。

                     

                    そしてクリスマスの飾り付けに欠かせない植物といえば、あの緑と真っ赤な葉のコントラストが鮮やかなポインセチアですね。

                     

                     

                    このポインセチアのように葉の一部がきれいなオレンジ色に染まった植物を見つけました。

                     

                     

                    ショウジョウソウ(猩猩草)です。

                     

                    地震で壊れた家が解体された跡地に生えたいろんな雑草の中にあって、ひときわ目立つ鮮やかさです。

                     

                     

                    ポインセチアに雰囲気が似ているのもそのはず、同じトウダイグサ科の植物で、しかもサマーポインセチアの別名まで持っています。

                     

                     

                    原産地は北アメリカ南部やブラジルあたりです。

                     

                    きれいなので観賞用に栽培されていたのが野生化して、温暖な国ではよく見かける野草のひとつになっています。

                     

                     

                    日本では明治時代に渡来して、今では九州など温暖な地方でたまに見ることができるようです。

                     

                    もともと多年草ですが、耐寒性がないので冬は枯れます。

                    それでも比較的丈夫な植物なので、春にはこぼれた種から自然に発芽してまた生えてきます。

                     

                    ショウジョウソウという名前は、赤い毛をもつ、猿に似た、中国の伝説上の動物である猩猩にちなんでつけられているようです。

                     

                    ちなみにポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。

                     

                    ショウジョウソウは国内はもちろん、外国でも民間療法やハーブとしての利用はないようですが、薬用植物としての実験研究は行われ、いくつかの有効成分は確認されています。

                    | 身近な薬草たち | 12:04 | comments(0) | - |
                    秋口に春の気配を漂わせる、イヌガラシ
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                      昨年は地震の影響で休みましたが、今年は里山の花畑にチューリップの球根を植える作業を2年ぶりに復活させました。

                       

                      写真は10センチ間隔に植えた球根で、この後施肥して土をかぶせます。

                       

                       

                      このチューリップ畑、1年以上ほったらかしにしていたので、いろんな雑草が生えていました。

                       

                      その中に春を思わせる菜の花のような植物がありました。

                       

                       

                       

                      イヌガラシという名前の植物です。

                       

                      菜の花に似ているのもそのはずで、アブラナ科の植物です。

                       

                      また、このイヌガラシにとてもよく似ている植物で、同じアブラナ科のスカシタゴボウやイヌナズナがあります。

                       

                      特にイヌガラシとスカシタゴボウは非常に近縁で、自然交雑種が確認されていて、ヒメイヌガラシと名付けられています。

                       

                      今回ご紹介しているイヌガラシは、果実があまり長くないのでスカシタゴボウとの交雑種かもしれません。

                       

                       

                       

                       

                      名前の由来は、同じアブラナ科の植物であるからし菜に似ているが、食用としてはからし菜には劣るという意味で付けられているようです(犬辛子)。

                       

                      一般的には雑草に分類される植物ですが、若い柔らかい葉は、小松菜と同じように調理したら美味しいそうです。

                       

                      通常、花は春から夏にかけて咲くようですが、温暖な熊本ではこの時期でもまだ見られます。

                       

                       

                      薬草としては、成熟した種子を乾燥させて用います。

                      生薬名は葶藶子(ていれきし)と言います。

                       

                      中国産の葶藶子は、マメグンバイナズナやヒメグンバイナズナという同じアブラナ科の植物の種子などが用いられているようですが、国内ではこのイヌガラシやイヌナズナの種子を利用しています。

                       

                      薬草の働きをあらわす気味は苦寒です。

                       

                      陰気を補うことで、主に肺気が虚したために熱を持ち、胸中や肺に水が滞ったのを収めるのに用いられます。

                       

                      葶藶大棗瀉肺湯(ていれきたいそうしゃはいとう)などの漢方薬に配合されます。

                       

                      民間療法では、種子以外にも茎や葉を咳止めや利尿を目的に利用されます。

                       

                      | 身近な薬草たち | 10:07 | comments(0) | - |
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