おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
野いちごのひとつ、ヘビイチゴ
0

    里山を歩くと、道端や土手のあちこちに咲いた黄色い小さな花が春を演出しています。

     

     

    いわゆる野いちごと呼ばれる仲間のヘビイチゴです。

     

    花の大きさは、近くに落ちた桜の花びらと比べると分かるように小さな花です。

     

     

    下の写真は近縁種のヤブヘビイチゴです。

     

     

    とても近い関係なので交雑種もあるらしいです。

     

    子どものころは「毒イチゴ」と呼んでいましたが、実際は無毒です。

     

    でも、生のまま食べたら全然おいしくないです。

     

    どうしても食べたいならジャムにして食べるといいようです。

     

    知らなかったのですが、中国ではヘビイチゴのことを蛇苺(じゃも)と言い、生薬名も蛇苺だそうです。

     

    どうも本国のヘビイチゴという名は、このあたりから来ているのでしょうね。

     

    薬草としては、全草を採取して乾燥させたものを利用します。

     

    主に民間療法ですが、発熱や下痢などに煎じて服用します。

     

    でも、最も多く利用されているのは、実を焼酎に漬けたものを虫刺されに使うことかもしれません。

     

    よく効いたという使用経験を、ネット上でも散見できます。

    | 身近な薬草たち | 10:05 | comments(0) | - |
    スズメノテッポウは草笛の代表格
    0

      近頃は草笛を作って遊ぶという機会はほとんどなくなってしまいましたが、昔から草笛といえば田んぼや畑に生えたスズメノテッポウが、その代表格でした。

       

       

      草笛を作るといってもとても簡単で、穂を抜いて、穂の根元についた葉を折り返したら、口にくわえて吹くだけで簡単に音がでます。

       

       

      穂が白く見えるものと、黄褐色のものがありますが、雄しべの葯が開花直後は白く、次第に黄褐色に変化するためです。

       

      このスズメノテッポウ、田んぼや畑に生えているといいましたが、同じスズメノテッポウでも田んぼに生えたものと、畑にあるものでは性質が異なっているそうです。

       

      田んぼのスズメノテッポウは、自分の花粉を自分の雌しべにつけて種を作る自家受粉を行い、畑のものは他家受粉を行うようで、できる種の大きさも田んぼのものが大きいようです。

       

      同じ植物でも、子孫を残して生き残るために、その環境に適した進化の道をたどって来たのでしょうね。

       

      なんとなく、畑にあるものは若干小さいように感じていたのですが、そんな理由があったとは!

       

      その進化のおかげか、耕した田んぼもあっという間にスズメノテッポウで覆われてしまいます。

       

       

       

       

       

      | 身近な薬草たち | 17:00 | comments(0) | - |
      かつての片栗粉の原料、カタクリ
      0

        昨夏の台風による雨の影響で、北海道のジャガイモの収穫が減少し、ポテトチップスの販売休止のニュースが 話題を集めています。

         

        それと同時にジャガイモを原料とする片栗粉の生産にも影響が出ていると伝えています。

         

        かつて片栗粉はその名の通り、カタクリという植物の球根(鱗茎)から作られていたのですが、明治以降ジャガイモに取って代わっていったようです。

         

        写真は里山に植えたカタクリです。

        春先に撮影しました。

         

         

        カタクリは地上で観察できる期間がとても短いので、注意を払っていないと見落としてしまいます。


         

        早春に花茎を伸ばして、下向きに花を付けます。そして開花後はシクラメンのように外側に反転します。

         

         

        片栗粉を作るには、5〜6月ころに鱗茎を掘り出し、外皮を除いて細かく砕き、水を加えてさらに細かく砕き、デンプンを含んだ白濁した液を木綿布でこし、放置して底に沈んだデンプンをさらに数回水でさらして精製します。

         

        1本のカタクリからとれる片栗粉の収量はとても微量であることは間違いなく、ジャガイモに取って代わったのもうなずけます。

         

        薬草としての利用は、例えば風邪の予防に、葛(くず)の項でお話ししたくず湯のように、カタクリ粉をお湯で溶いて服用します。

         

        また、すり傷にはカタクリ粉を直接ふりかけて用います。

        | 身近な薬草たち | 09:08 | comments(0) | - |
        春の風物詩、ツクシ
        0

          春の風物詩といえば、その姿から誰からも愛される「つくし」。

           

          わが里山でも顔を出しています。

           

           

          ところがこのツクシ、季節が進むとみるみるうちに厄介な雑草のスギナに変貌してしまいます。

           

          「つくし誰の子、すぎなの子」と歌われるように、スギナとツクシは同じ植物です。

           

           

          とはいえ、ツクシはスギナの子どもではありません。

           

          スギナはシダ植物の一種で、花は咲かせずに胞子で増えるという特徴を持っています。

           

          その胞子を付ける茎が春先に芽生えて伸びたのがツクシです。

           

          だからツクシは、普通の植物でいうと花に相当する器官ということになります。

           

           

          ツクシの穂には、なんと100万個以上の胞子が入っているそうです。

           

          胞子の大きさは約0.05mm。4本の糸状の腕を持っていて、湿っているときは丸まっています。

           

          気温が上がり、空気が乾燥してくるとこの腕が伸び、一斉にはじけ、風に乗って飛び立っていきます。

           

          胞子を飛ばしたツクシは、その役目を終え、枯れてしまいます。

           

          その姿だけではなく、味でも春を感じさせてくれるツクシですが、スギナは畑で最も嫌われる雑草のひとつです。

           

          どうしてそんなに嫌われるのか。

           

          防除がとても難しいからです。

           

           

          スギナの根茎は地中深くのびているので、地上部を刈ったり、除草剤で枯らしても、地中からどんどん復活してきます。

           

          一度はびこったら、もう大変なんです。

           

          そんな畑の厄介もののスギナですが、薬草として利用することができます。

           

          つづきはスギナの項でお話しします。

          | 身近な薬草たち | 09:46 | comments(0) | - |
          かわいい花、でも名前は鬼タビラコ
          0

            春から夏にかけて、あちこちでタンポポを小さくしたような黄色のかわいい花を見ることができます。

             

             

            オニタビラコです。

            漢字で書くと鬼田平子。

             

             

            タビラコの仲間の名前の由来は、ロゼットを形成する葉が放射状に伸びて、田んぼに平らに張り付く様子からタビラコ(田平子)と名付けられているようです。

             

            オニタビラコは「大きなタビラコ」の意味です。

             

            花はタビラコより小さいですが、固まってたくさんつけるのでそのような名前になったようです。

             

             

             

            そしてタビラコの方は、今ではわざわざ「コオニタビラコ」と呼ばれています。

             

            ちょっとややこしいですね。

             

            もう少しややこしい話を続けると、コオニタビラコは春の七草の「ほとけのざ」のことです。

             

            そしてホトケノザという名前を持つ植物は別にあります。

             

            下の写真がホトケノザという植物です。

             

             

            七草粥を作るときは、「ほとけのざ」としてコオニタビラコを使わないといけないのに、間違ってホトケノザを用いるとちょっとマズイことになります。

             

            また、コオニタビラコと間違えてオニタビラコを使ってしまうことがあるようです。

            何せ、自然界ではオニタビラコの方が圧倒的に多いからやむおえないかもしれません。

             

            ただこの場合、オニタビラコは食べられるのでさほど問題にはならないようです。

            | 身近な薬草たち | 09:44 | comments(0) | - |
            医者倒しと呼ばれるキランソウ
            0

              まだ寒い日が続く春先、道端に咲く濃い紫色の花を見つけました。

               

               

              キランソウです。

               

              金瘡小草あるい金襴草と書きます。

               

              地域によっては、地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)と呼ばれたりします。

               

               

              1センチほどの大きさの、唇形といわれるかたちの花を咲かせるシソ科の植物です。

               

               

              地べたを這うように咲いています。

               

              民間療法では比較的有名な薬草で、地域によっては万病薬の意味で「医者倒し」とか「医者殺し」と呼ばれているようです。

               

              花が咲くころ全草を採取し、乾燥させて用います。

               

              生薬名は筋骨草(きんこつそう)といいますが、薬草としてはキランソウの名で流通しています。

               

              主に、鎮咳、去痰、抗菌、止瀉などの作用が知られていて、煎じて服用します。

               

              また、火傷や切り傷、虫刺され、あるいは化膿した腫れ物などに、生の葉をすり潰したものや、その汁を患部に直接塗布して用います。

              | 身近な薬草たち | 11:07 | comments(0) | - |
              カラタチの剪定をしました
              0

                漢方薬に用いられる生薬のうち、重要であるにもかかわらず、品薄のため代用品が用いられることがあります。

                 

                その一つがカラタチの実である枳実(きじつ)です。

                 

                カラタチはとても丈夫な植物なので、今でも柑橘類の台木として広く利用されています。

                 

                ところが、鋭いトゲを持つカラタチは、昔は防犯の目的で生け垣に利用されていましたが、今では、そのトゲが危険だというので、伐採されてほとんど残っていません。

                 

                そうなんです!

                 

                危険と思われるほどのトゲなんです。

                 

                 

                 

                このトゲのために、実を採取する時も傷だらけになります。

                 

                そのため、今では流通量も減って、代わりにダイダイの幼果などが代用品として流通しています。

                 

                もし絶えたら大変と思い、20年ほど前に、台木用のカラタチの苗を分けてもらい、里山で育てています。

                 

                そのカラタチ、丈夫さゆえにドンドン成長して大きくなり、枝が絡まって実を採取するのが大変になったので剪定することにしました。

                 

                 

                これがまた大変で、からだのあちこちに傷をつけながらの剪定です。

                 

                からだの一部にちょっとでも刺さると、その痛みが脳天に突き抜けるほど強烈です。

                大げさではありません(^^;)

                 

                 

                なんとか無事終了しました。

                 

                なんか剪定というよりも伐採に近い感じですが・・・(^^)

                 

                でも大丈夫、へっちゃらです。

                それほど強いんです。

                | 身近な薬草たち | 10:59 | comments(0) | - |
                ハナニラと食用の花ニラとは違います
                0

                  里山の土手の片隅で、星形の花を咲かせる野草を見つけました。











                  ハナニラです。

                  もともと南アメリカ(アルゼンチン)原産の植物で、明治時代に観賞用として輸入されたものが帰化してあちこちで見ることができるようになったようです。

                  ハナニラの名の由来は、ニラに似た葉の形と、葉をちぎるとニラのような匂いがすることによるようです。

                  現在でも園芸植物として、いろんな品種のものがハナニラやイエイオンの名で流通しています。

                  下の写真はご近所の庭に植えてあるハナニラです。








                  野生化したものと比べてもほとんど変わりがないようですね。

                  インターネットでハナニラを検索すると、料理のレシピがたくさんヒットしますが、料理で使うハナニラは「花ニラ」のことで、今回ご紹介したハナニラではないので間違えないようにしてください。

                  食用の花ニラとは、葉を食べる通常のニラの花茎とその先につく袋状のつぼみの部分のことです。

                  呼び名がいっしょで紛らわしいですが、ハナニラは食べられません。

                  | 身近な薬草たち | 09:17 | comments(0) | - |
                  ネギはからだを温める薬草です
                  0

                    寒の内とはいえ、凍えるような寒さが続いてますね。

                     

                    熊本では最低気温が−3.5℃という日もありました。

                     

                    こんな寒い季節に体を温める料理と言えば、鍋料理が定番ではないでしょうか。

                     

                    そして鍋料理にもいろいろありますが、主役ではないけど、必ずと言っていいほど使われる食材の一つがネギです。

                     

                    わが家の裏庭にもこの時期、長老によってネギが植えられています。

                     

                     

                    昔から、ネギは風邪に良い食材であることは知られていて、食べるばかりではなく、ネギを首に巻いたりして用いていたようです。

                     

                    漢方薬でも用いられます。

                     

                    漢方薬に配合される薬草としては珍しく、乾燥させずに生のまま用います。

                     

                    用いる部位は根に近い白い部分で、生薬名を葱白(そうはく)と言います。

                     

                    漢方医術では、薬草の働きを表すのに気味を用いますが、葱白の気味は辛温です。

                     

                    これは、陽気を補って体を温める働きがあることを意味します。

                     

                     

                    わが家ではなかなか体が温まらないような寒い日には、みそ汁にショウガとネギを入れて、しっかり体を温めるようにしています。

                     

                    ちなみにショウガの気味も辛温で、ネギと協力して陽気を補って体を温めてくれます。

                    | 身近な薬草たち | 16:17 | comments(0) | - |
                    風邪の予防にキンカンの砂糖煮
                    0

                      今年も里山に植えているキンカンが、沢山の実を付けました。

                       

                      写真は実の付きが少ないですが、収穫後のようすです。

                       

                       

                       

                       

                       

                      昨年末に風邪から体調を崩したので、年が明けてからあわててキンカンを採取し、風邪の予防に毎日とれるようにと思い、砂糖煮にしました。


                       

                       

                      まず、たっぷりの水を沸騰させ、キンカンを入れて2〜3分煮ます。

                       

                      ザルに上げ、水にさらします。(苦味が強いキンカンは長め)

                       

                      鍋にキンカン、半量の水、半量の砂糖を入れて煮ます。

                       

                      煮詰まったら、熱いうちに清潔なビンに移します。

                       

                       

                       

                      これだと生よりおいしくいただけ、毎日続けることができるので予防効果も期待できそうです。

                      | 身近な薬草たち | 11:59 | comments(0) | - |
                      CALENDAR
                      S M T W T F S
                          123
                      45678910
                      11121314151617
                      18192021222324
                      252627282930 
                      << June 2017 >>
                      SELECTED ENTRIES
                      CATEGORIES
                      ARCHIVES
                      RECENT COMMENT
                      モバイル
                      qrcode
                      LINKS
                      PROFILE