おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
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熊本地震 住民セミナーに参加しました
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    8月17日、阿蘇市にて日本地震学会ほかの主催で住民地震セミナーが開催されました。

     

     

     

    テーマは、
    熊本地震 「分かっていたこと」「分かったこと」「分からないこと」

     

    講師は、
    日本地震学会会長 名古屋大学教授の山岡耕春先生
    九州大学地震火山観測研究センター長の清水洋先生
    広島大学准教授の熊原康博先生
    京都大学火山研究センター教授の大倉敬宏先生

     

    最初に山岡先生が「地震とは」というタイトルで、地震についてアウトラインのお話しがありました。

     

    その中で、今では前震(M6.5)と呼ばれている4月14日午後9時26分の最初の地震の28時間後、16日午前1時25分にM7.3の大きな地震(本震)があり、話題になりましたが、このように最初の地震が最大ではない例は5%程度はあるそうです。

     

    ただ今回の熊本地震の前震は、内陸で起こったものとしては過去最大の前震だったそうです。

     

    そして本震の規模は平成7年の阪神・淡路大震災と同じくらいのレベルだったようです。

     

    それなのに人的な被害がかなり少なかったのは、人口密度、発生時間、地盤などの違いを考慮しても、前震があまりにも大きかったので、多くの人たちが本震の前に安全な所に避難していたためではないかということでした。

     

    実際、私の家族も前震の後、鉄筋コンクリートの建物に避難していたので幸い難を逃れることができました。

     

     

    清水先生は「九州の地震活動と熊本地震」というタイトルで、また熊原先生は「熊本地震の活断層」というタイトルで、熊本地震はどのような地震だったのかについて、活断層を中心にお話しがありました。

     

    すでに報道されているように、今回の地震は布田川断層帯と日奈久断層帯が右横ずれ運動をすることにより発生したのは間違いないようですが、実際は布田川断層と日奈久断層の単純な2枚の断層運動ではなく、少なくとも数枚の断層運動が認められているようです。

     

    また,布田川断層帯は当初予想されていたよりも長く、阿蘇カルデラ内まで達していると考えられるようです。

     

    本震を時系列でみると

    1,布田川断層とは別の小さな断層で始まり
    2,布田川断層に乗り移り
    3,断層運動が阿蘇方向に進展しながら
    4,断層の「ずれ」が大きくなった
    ということのようです。


    このように、今回の熊本地震については近代的な地震観測によって、その実体がかなり明らかになりつつありますが、一方で、

    なぜ複数の断層面が近接して存在し、複雑な断層運動をしたのか?
     あるいは別府付近でも地震が誘発されたように、地震活動が100km以上の広範囲に及んだのはどうしてか?

    等々、まだ多くのわからないことがあり、今後の課題だそうです。

     

    南海トラフに代表される海溝型地震と違い、今回のような活断層型地震(内陸型地震)は、数千年から数万年に一度の割合で動くので、その予測はほとんど不可能な上、その実体の解明もまだ道半ばのように感じました。

     

    このように数千年から数万年に一度の割合ですから、ほとんどの人は直下型の大地震を一生経験することはないでしょうが、万が一近くの活断層が動いたら、今回の熊本地震のように甚大な被害を被ることになるので、備えだけは疎かにできないようです。

     

    そもそも日本は複数のプレートの境界に位置し、そして日本列島をのせている陸のプレートはそれぞれのプレートの移動によって圧縮されている。

    その押し合う力はプレート内の岩の層を破壊してずれを生じさせる。

     

    これが活断層型地震が発生するメカニズムですから、日本列島のどこででも起こる可能性があるんですね。

     

    およそ2000以上の活断層の存在が明らかになっている上、その数倍未知の活断層があると言われている日本列島では、予測が不可能である以上、もう活断層型地震が起こることを前提に準備しておく以外ないようです。

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