おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
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フシグロという薬草(王不留行散について)
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    今回ご紹介する薬草はフシグロです。生薬名は王不留行(おうふるぎょう)と言います。

    その薬効は、古典の薬理書によると「金瘡をつかさどり、血を止め、痛みを逐い、刺を出す」とあります。刃物などによるキズを治し、出血や痛みを止め、刺やガラスなどが刺さったのを体外に出す働きがあるということです。



    実際、この王不留行が配合された漢方薬に王不留行散という薬方があり、昔から刃物などによる傷や出産の傷による発熱や痛みに使用されています。

    ただ、この薬方は黒焼きという手法を使うので、現代では漢方薬としては一般に普及してはいません。一部、漢方薬の研究目的や自然療法として伝承されています。

    写真は昨年採取したフシグロを黒焼きにした時の様子です。







    王不留行散は、このフシグロの黒焼きと先日ブログに書いたソクズの黒焼き、さらに桑の根の黒焼き、これに甘草、山椒、オウゴン、乾姜、芍薬、厚木の粉末を混合して作ります。

    今年の初夏、電動式バリカンでツツジの剪定中、誤って太ももを切った時、この王不留行散を傷口に散布し、同時に1日3回服用することで、化膿することも無く、結構深い傷だったけど5日で完治しました。

    また家族のものが出産した時の傷も、出産直後から王不留行散を服用して、発熱することも無く、痛みも軽く、回復が早かったようです。

    この薬方が、紀元3世紀初め頃にはすでに考えられていたのには、あらためて驚きますね。



    | 身近な薬草たち | 17:50 | comments(0) | - |
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