おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
<< 紫苑(シオン)と野菊 | main | 世間では「バカ」と呼ばれていますが・・・ >>
シオンと野菊(その2)
0
    前回、里山にシオンと見誤るような野菊があちこちで咲いているのでご紹介しました。










     
    見分け方の原稿も用意していたのですが、後に述べる理由でボツにしていました。
     
    そしたら、博多のオコゼさんからコメントが入りましたので、その原稿も日の目を見ることになりました(^_^)
     
    博多のオコゼさん、ありがとうございました。
     
    シオンとヨメナやノコンギクとの見分け方について
     
    私も花だけ見せられたらシオンかヨメナか、はたまたノコンギクか判別がつかないと思います。
     
    それほどよく似ている上に、それぞれに種内の変種が多く、同じ種でも個体によって、花色や大きさ、葉の形も微妙に異なっています。










     
    大きな違いは、シオンは背が高いです。
     
    荒木性次先生の新古方薬嚢には「六七尺以上に達す大形の菊」とあります。
     
    里山の花畑に植えているわが家のシオンは、真夏でも水やりをしないのでそれほど成長しませんが、それでも1mを少し越える程度にはなります。
     
    ちゃんと世話したら人の背丈を越えるくらい大きくなるのでしょうね。
     
    ヨメナもノコンギクも1m以上になることはないと思います。
     
    里山の土手や道端で見かけるのは20〜30cmで、大きいものでもせいぜい50cm程度です。
     
    また、シオンとノコンギクの葉には短い毛があり、撫でるとザラザラしています。
     
    ヨメナの葉には毛が無いので、ザラザラしていません。
     
    この葉の手触りの違いでヨメナは判別できます。



     
    左側がノコンギクで右がヨメナです。
     
    葉の形は一見違いがあるように見えますが、実際は判別がつきにくく、やはり決め手は手触りです。
     
    シオンの葉も比較できたらよかったのですが、もう時期を過ぎて枯れていましたm(__)m
    手触りはノコンギクと同じくザラザラです。
     
    他に、花を分解したら冠毛の長短でも判別できるようです。
    詳しくは専門書に譲ります。
     
    次にシオンとノコンギクの判別ですが、これはちょっと難しいように思います。
     
    決め手はやはり背丈でしょうかね。
     
    他はかなり似ているので判別は難しいと思いますが、幸いなことに育つ場所がまるで違います。
     
    ノコンギクは野菊としてあちこちで見かけますが、シオンはほとんど自生していないようです。
    私も見かけたことがありません。
     
    一説には、原産地の中国から薬草として伝わったものが観賞用として栽培され広まっていき、その一部が野生化して自生していると言うことです。
     
    荒木先生も「広く庭園に植えらるる菊科の多年生草本なり」、「場所が有ったら必ずお植え下さい」と栽培をすすめておられるように、ほとんどが栽培されていたのでしょうね。
     
    という訳で、山野にある野菊からシオンを判別する機会はほとんどないようです。
     
    くじゅうのタデ原(たでわら)湿原にはシオンが自生しているらしいです。
    環境省の阿蘇くじゅう国立公園 長者原ビジターセンターのホームページには、ヒゴシオンの名で写真が掲載されています。
    | 身近な薬草たち | 12:03 | comments(1) | - |
    コメント
    フムフム なるほど〜
    分かり易く説明して頂きましてありがとうございます。

    という事は紫苑を採取する事など無理なんですねぇ
    でもヨメナを食する事は簡単になりそうです。
    | 博多のオコゼ | 2015/11/16 2:17 PM |
    コメントする









    CALENDAR
    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930 
    << June 2017 >>
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    ARCHIVES
    RECENT COMMENT
    モバイル
    qrcode
    LINKS
    PROFILE