おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
新顔の星朝顔(ホシアサガオ)
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    台風18号が通り過ぎた後の状況を調べるために、治療院の裏をちょっとのぞいて見たら、フェンスに朝顔に似た小さな花が咲いていました。

     

     

     

    朝顔と同じようにつる性で、葉は大きいハート形です。

     

     

    蜜がおいしいのか、ホバリングして吸蜜する虫がいます。

     

     

    最初、ハチかと思ったのですが、蛾の仲間のホウジャクのようです。

     

     

    植物は熱帯アメリカ原産のホシアサガオです。

     

    戦後侵入してきた、比較的新しい帰化植物です。

     

    下の写真のように、前回ご紹介したヤブガラシと勢力争いをしているところをみると、ホシアサガオも案外したたかで、いずれあちこちで見かけるようになるかもしれませんね。

     

     

    新しい帰化植物ですから、本国で薬草として利用されることはありません。

     

    外国では頭痛や胃痛に使用するとの報告がありますが、残念ながら詳しい利用方法は明らかではありません。

    | 身近な薬草たち | 11:21 | comments(0) | - |
    藪をも枯らす、ヤブガラシ
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      ヤブガラシは「薮枯らし」、その名のとおり繁殖力が旺盛で、薮を覆い尽くして枯らしてしまうという意味です。

       

      そのためか俗に貧乏葛(ビンボウカズラ)とも呼ばれます。

       

       

       ブドウ科のつる性多年草です。

       

      巻きひげを伸ばし、それが途中で分かれて2本になって、それぞれが巻きついて簡単に外れないようになっています。

       

       

      ちょっと油断すると生け垣や植え込み、フェンスなどに絡みついて取るのがやっかいな雑草です。

       

       

       

      放っておくと完全に覆われて植木は枯れてしまうので、早々に除去します。

       

      それでも地下茎があるので また出てきます。

       

      花はオレンジ色で小さく、かわいい花です。

       

       

       

      蜜が多いので、いろんな昆虫がたくさん寄ってきます。

       

      特にハチが好むようで、花を撮影するときには度々いっしょになります。

       

       

      薬草としては、今ごろの時期に全草を採取して天日で乾燥させて用います。

      生薬名は烏蘞苺(うれんぼ)です。

       

      清熱、解毒、利尿効果を利用して、扁桃炎や膀胱炎、関節炎 、打撲傷などに煎じて用いられます。

       

      ただ、一般的には「虫刺され」に用いられることが最も多いように思います。

       

      虫に刺された時に、生の葉をすり潰して、その汁を患部に直接塗ります。

       

      毒虫に刺された時や腫れ物には、生の根茎を搗き砕いて出てきた粘液を塗布します。

       

      | 身近な薬草たち | 09:07 | comments(0) | - |
      小錦草といってもデカくないです
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        小錦と聞けば、多くの人が巨漢の元大関を思い浮かべるのではないでしょうか。

         

        今日ご紹介するのは、この小錦の名を持つ小錦草(コニシキソウ)です。

         

        北アメリカ原産の帰化植物です。

         

        もちろん元大関のしこ名とは無関係で、在来種のニシキソウ(錦草)に似ているので、小さい錦草という意味でつけられた名前です。

         

        このコニシキソウはいたって地味です。

         

         

        地を這うように生長し、人に踏まれても平気そうです。

         

         

        踏まれても踏まれても元気に生長を続けるという、言うなれば雑草を絵に描いたような植物です。

         

        茎は暗赤色、根元で分枝して地面に張り付くように四方に広がります。

         

        葉に暗紫色の斑点があるのが特徴です。

         

         

        また、茎を折ると乳液のような白い液が出ます。

        これはトウダイグサ科トウダイグサ属の特徴のひとつです。

         

         

        また、コニシキソウの花はごくごく小さく、肉眼ではその構造が分かりません。

         

        以前、Eテレの「ミクロワールド」という番組で取り上げられたくらいです。

         

         

         

         

        なぜこんな目立たない小さな花なのか。

         

        それはコニシキソウの花粉を運んでくれるのがチョウやハチではないからです。

         

        コニシキソウの花の横には蜜腺があり、ここから出る蜜を目当てにアリが集まり、その時からだに花粉をつけて運んでくれるのです。

         

        だからチョウやハチを呼び寄せるような美しい花びらは不要なのです。

         

        そして、コニシキソウが生えた場所の近くには必ずアリの巣があります。

         

        下の写真は芝生に生えたコニシキソウのすぐ横にあるアリの巣です。

         

         

        このようにアリとコニシキソウは共存しています。

         

        本国で薬草として利用されることはありませんが、中国や韓国では主に民間療法として出血や胃腸疾患、あるいは咳などに用いられているようです。

         

         

         

         

        | 身近な薬草たち | 09:44 | comments(0) | - |
        侵入生物ですが、誰も駆除しません
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          以前は住宅地ではほとんど見かけることがなかった野生のユリですが、近年あちこちで見かけるようになりました。

           

           

          タカサゴユリです。

           

          わが家の庭でも思わぬ所から芽を出し、夏にかけてグングン伸びてきました。

           

           

           

          中には2メートル近くまで生長するものもあります。

           

           

           

          名前の通り、台湾原産の帰化植物で、国立環境研究所の侵入生物データベースにも登録されていますが、花がきれいなのでほとんど駆除されず、堂々と勢力を拡大しています。

           

          また、テッポウユリとの交雑種も多くみられようです。

           

          薬草としては、ユリの鱗茎を用います。

           

           

          生薬名は百合と書いてヒャクゴウといいます。

           

          主にヤマユリやオニユリ、ササユリ、テッポウユリなどの鱗茎が用いられますが、タカサゴユリも同じように用いることができると思われます。

           

          漢方薬では、潤肺、止咳、安神を目標に、乾燥性の咳や熱病後の虚煩などに百合が配合された薬方を用います。

           

          また鱗茎は「ユリ根」として食用にもされますが、それには苦味の少ないオニユリやヤマユリが用いられることが多いようです。

           

           

          ちなみにインターネットを閲覧すると、タカサゴユリの鱗茎を料理して食べる、というつわものもいます(^_^)

           

          ちょっと苦いようですが、うまく料理したらおいしく食べられるようです。

          | 身近な薬草たち | 09:49 | comments(0) | - |
          面白い表情のトキワハゼ
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            今まで気付かなかったのが不思議なのですが、いつものように庭の草取りをしていたら、面白い表情をした花を見つけました。

             

             

            トキワハゼです。

             

             

            葉も花も地面を這うような草で、しかもとても小さい花なので、普段は気付かないのですが、地面すれすれに顔を近づけると愛くるしい表情をしているのが分かります。

             

             

            唇形をした1センチにも満たないほどの小さい花です。

             

            それでも、白と薄紫、オレンジ色のコントラストが絶妙で、しかも面白い顔みたいな表情に思わず草取りの手が止まります。

             

             

            薬草として利用されることはありませんが、薬用植物として、抽出物を用いた研究は行われているようです。

            | 身近な薬草たち | 10:24 | comments(0) | - |
            きれいな花、ルエリアも野生化しています
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              雑草といわれる植物はとても不思議で、生育のためには極めて環境が悪いと思われるところでもよく育っています。

               

              いや、むしろそういうところを選んでいると思われるようなフシがあります。

               

              例えば、乾燥がひどくとても植物の生育には不向きな場所、あるいは人の往来があり常に踏みつけられる危険と隣り合わせの場所など。

               

              今日ご紹介する植物も、そんな悪条件をものともしないヤナギバルイラソウというメキシコ原産の帰化植物です。

               

               

              当初は観賞用として輸入された植物なので、さすがに雑草というにはちょっと無理があるかもしれません。

               

               

               

              ただ、その生命力の強さのおかげで着実に野生化して広がっています。

               

              最も多く見られるのが舗装道路や水路脇の割れ目やすき間、民家のブロック塀のすき間などです。

               

              どうしてこんな場所にと思いますが、競争相手がいない分楽なのかもしれません。

               

               

               

              驚いたことに、治療院のエントランスのコンクリートのすき間にも、いつの間にか花を咲かせていました。

              ハス鉢を置いた時は全く気づかなかったので、成長は相当速いのかもしれません。

               

               

              暑い夏に涼しげな紫色の花を咲かせます。

               

              ペチュニアに似た花ですが、花弁には和紙のような繊細なしわが多数あります。

               

              園芸植物としてはルエリアの名前でいろんな品種が流通しています。

               

               

              帰化植物なので、本国での薬草としての利用はありません。

               

              外国では薬用植物として、抽出物を用いた動物実験が行われているようですが、いわゆる薬草としての民間利用はないようです。

              | 身近な薬草たち | 11:14 | comments(0) | - |
              荒れ地に咲く花笠、アレチハナガサ
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                今回ご紹介するアレチハナガサも帰化植物です。

                 

                以前はほとんど見かけなかったのですが、ここ数年の間にあちこちで見かけるようになりました。

                 

                よほど繁殖力が旺盛なのか、群生しているところもあります。

                 

                 

                このアレチハナガサの仲間で、非常によく似たヤナギハナガサという植物があります。

                 

                こちらは園芸植物として、別名の三尺バーベナの名で流通しています。

                 

                どちらも南アメリカが原産で、国立環境研究所の侵入生物データベースに記載されているので、ヤナギハナガサも野生化しているのでしょうね。

                 

                 

                これは散歩の途中、田んぼの水路脇で見かけるアレチハナガサです。

                 

                 

                あちこちの道ばたで見かけます。

                 

                大人の背丈ほどまで生長しています。

                 

                 

                 

                 

                薄紫色の小さなかわいい花を咲かせますが、なにぶん背が高い割には花が小さいのであまり目立ちません。

                 

                アレチハナガサ、ヤナギハナガサはともに帰化植物なので、本国での薬草としての利用はありません。

                 

                ただ、ともにクマツヅラ科クマツヅラ属の植物で、クマツヅラの近縁植物です。

                 

                クマツヅラは馬鞭草(ばべんそう)という生薬名を持つ薬草です。

                 

                民間療法では、腫れ物や種々の皮膚病に、すりつぶして汁を直接塗布したり、煎じた液で患部を洗ったりして用います。

                 

                欧米でも、クマツヅラ科の植物は薬用植物としていろいろ利用されているようです。

                 

                 

                 

                 

                 

                | 身近な薬草たち | 09:04 | comments(0) | - |
                道ばたを彩る雑草予備軍のセダム
                0

                  観賞用として輸入された植物がだんだん見向きもされなくなって、ついには野生化して、現在では雑草扱いになった植物を数多くご紹介してきました。

                   

                  例えば、ヒメジョオンやハルジョン、・・などなど。

                   

                  その中にあって、観賞用として庭に植えられているけど、一部は野生化して道ばたや空き地で見かけるようになった植物があります。

                   

                  マンネングサ類です。

                   

                  園芸分野ではセダムの名前でも流通しています。

                   

                  セダムはマンネングサ属の総称で、数百種類あると言われています。

                   

                  日本にも自生種が10種以上あるようですが、園芸用に多くの種類が輸入されています。

                   

                  多肉植物に分類され、乾燥に強く丈夫なので庭から飛び出しても道ばたでたくましく成長しています。

                   

                   

                  これは散歩の途中、田んぼの用水路脇で見つけたセダムです。

                   

                   

                  葉や花の形状から察するに、コモチマンネングサだと思われます。

                   

                  道ばたのこの一画だけ、まるで箱庭のようです。

                   

                   

                  本国での薬草としての利用はあまり知られていません。

                   

                  中国や朝鮮半島が原産のツルマンネングサは、痛みや炎症を治療する目的で、すりつぶして直接患部に塗布して用いられているようです。

                   

                  また食材としても朝鮮の家庭料理ナムルなどに利用されているようです。

                  | 身近な薬草たち | 09:44 | comments(0) | - |
                  小さいけど抜群の存在感の蓮
                  0

                    治療院のエントランスに置いたハスの鉢に、小ぶりながら立派な花が咲きました。

                     

                     

                    レンコン畑や、池などで見かける野生のハスに比べると、葉も花もずいぶん小ぶりですが、その堂々としたたたずまいはさすがです。

                     

                     

                    花が終わったら花托が残ります。

                     

                    写真は数日前に散った後の花托です。

                     

                     

                    これも野生のハスに比べたらちょっと貧弱ですね。

                     

                    野生のものだともっと大きい花托で、それがだんだん肥大化して、りっぱな蜂の巣のようになります。

                     

                    蜂の巣のような穴には、それぞれ種があります。

                     

                    この種は「ハスの実」と呼ばれます。

                     

                    ハスの実は、東南アジアや中国、台湾では食品として広く利用されています。

                     

                    例えば、ベトナムではハスの実をそのまま食べたり、お菓子にしたり、料理に使います。

                     

                    中国では月餅に入れることでも有名です。

                     

                    これが薬草になると名前も蓮肉(れんにく)となります。

                     

                    下痢や食欲不振などの胃腸障害、あるいは排尿障害や精神不安などを目標に、いろんな漢方薬で利用されます。

                     

                     

                    | 身近な薬草たち | 18:28 | comments(0) | - |
                    野生にかえったフシグロ
                    0

                      貴重な薬草のフシグロは、ほとんど流通していないので、毎春種をまいて栽培していることを以前ご紹介しました。

                       

                      ところが、今年は地震後の家の改築工事のため、ちょうど種まきの時期に準備ができなく困っていました。

                       

                      でも例年、栽培しているものとは別に、庭のあちこちから芽が出て 、他の雑草といっしょに成長するフシグロがあります。

                       

                      今年は、その野生にかえったフシグロの成長に期待することにしました。

                       

                      写真は他の雑草といっしょに芽を出し生長しているフシグロです。

                       

                       

                       

                      他の雑草と区別するのはそれほご難しくありませんが、よく似た葉をもつ雑草もあります。

                       

                      写真の左側はフシグロで、右側はよく似た葉をもつチチコグサモドキです。

                      間違って残すと大きくなってフシグロの生長を妨げます。

                       

                       

                      下の写真のごとく、他の雑草を抜いてフシグロだけを残します。

                       

                       

                       

                      一昨年種を蒔いて育てたものは、写真のように茎を伸ばして開花の準備をしています。

                       

                       

                      今年、自然に発芽したフシグロも、来年はこのように成長して種を残してくれると思います。

                       

                      順調に生長して、来年種を残すことができたら、今後はわざわざ栽培しなくても良いかもしれません。

                      | 身近な薬草たち | 09:22 | comments(0) | - |
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