おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
わが家の「真弓」さん
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    わが家の庭にある植物は大抵把握しているつもりですが、植えてもいないのにいつのまにか大きく成長している植物に驚かされることがあります。

     

    今日ご紹介するのもそのひとつです。

     

    その名も「真弓」といいます。

    普通に「まゆみ」と読みます。

     

    裏の物置小屋の横に生えていて目立たなかったのですが、ひとの背丈よりも大きいので気づいてはいたけど、特徴のある木ではないので気に留めていなかったというところでしょうか。

     

    ところがです!

     

     

     

     

    最低気温が氷点下という日が続く寒い冬に、なにやらピンクのかわいい飾り物でも付けたかのような佇まい。

     

    えっ!いつのまに?

     

    葉があるうちは目立たなかったのが、落葉して枝ばかりになったところに、この「ピンク」。

     

    さすがに気づきます。

     

    記憶にはないのですが、初夏には薄い緑色の花が咲き、秋には結実して淡紅色に熟し四つに裂け、赤い仮種皮に包まれた種子が現れます。

     

    冬には種子も落ちて、このように果皮が残ります。

     

     

     

    マユミが属するニシキギ科のニシキギという植物の名は、錦のような紅葉の美しさからきています。

     

    このニシキギ科に属するマユミも紅葉がきれいだということですが、わずかに残ってる葉からもうなずけます。

     

     

    ところで、人の名前のような真弓。

     

    木が緻密で粘りがあるので、これで弓を作ったことから真弓と呼ばれるようになったようです。

     

    実には有害物質が含まれていますが、昔は果皮や種子をシラミの駆除に使っていたようです。

    | 身近な薬草たち | 11:32 | comments(0) | - |
    寒中も元気、チチコグサモドキ
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      例年になくこの冬は寒いように感じますが、寒の内に入ったのでなおさらきびしいような気がします。

       

      そんな中、一向に寒さを気にするでもなく、氷点下の朝が続いてもへっちゃらという植物が、春を待つ沈丁花の脇で元気いっぱいです。

       

       

       

      チチコグサモドキです。

       

      アメリカ大陸の暖かい地方が原産のはずですが、真冬の氷点下も平気で凌いでいます。

       

       

      下の写真は6月ころ道ばたで撮ったのものです。

       

       

      名前の由来は

       

      春の七草で有名なゴギョウはハハコグサ(母子草)。

       

      このハハコグサに対して、やっぱりあるんですねチチコグサ(父子草)。

       

      そして外国から入ってきた植物がそのチチコグサによく似ていたので、チチコグサモドキということです。

       

      ちなみに明日(1月7日)は、人日の節句。

       

      一年の無病息災を願って、春の七草で作る七草粥を食べる日ですね。

       

      というわけで、わが家でも春の七草を用意しました。

      といってもスーパーで買ったのですが(^^)

       

       

      疑ってるわけではありませんが、この中にハハコグサを探すとちゃんとありました!

       

       

      ちょっと「しょぼい」のがひとつです。

       

      でも仕方ないですね、旧暦の1月7日なら、自分でももう少し生長したものを見つけることができるのですが。

       

      現代の暦で春の七草を準備するのは大変ですね。

       

      このようにハハコグサは、以前このブログでもご紹介したように食用にもなるし、薬草としも利用されます。

       

      一方、チチコグサモドキは帰化植物なので、日本国内での食用や薬草としの利用はありません。

      | 身近な薬草たち | 18:24 | comments(0) | - |
      昔は梅毒の薬、今はクリスマスを飾るサンキライ
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        この時期、花屋さんに赤い実のついた枝が並んでいます。

        その代表格がサルトリイバラです。

         



        たぶんクリスマスリースを作るのに用意されていると思います。

        このサルトリイバラ、ほとんどの花屋さんでは「サンキライ」の名前で売られています。

        サンキライは漢字では山帰来。

        これはもともと生薬名で、中国からインドにかけて分布するユリ科のつる性植物、ケナシサルトリイバラの根茎のことです。

        そして中国では土茯苓(どぶくりょう)といい、日本では一般に山帰来と呼ばれています。

        ところが、このケナシサルトリイバラは日本には自生していません。

        それで、これによく似た近縁植物のサルトリイバラも山帰来と呼ばれています。

        でもサルトリイバラの根茎の本来の生薬名はバッカツ(草かんむりに拔と葜)といいます。

        ちょっとややこしいですが、要するに別名のサンキライで流通しているということです。

        とても紛らわしいので、生薬としてはケナシサルトリイバラを山帰来、サルトリイバラを和山帰来(わのさんきらい)と呼んで区別する場合もあります。

        山帰来も和山帰来も、以前はともに梅毒の治療に用いられていました。

         

        | 身近な薬草たち | 09:42 | comments(0) | - |
        クコの実を収穫しました
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          収穫というほどの量ではありませんが、2年前の植木市で入手したクコ(枸杞)の木に花が付き、30個ほどが結実して真っ赤な実をつけました。

           

           

           

           

           

          見た目はサンシュユの実によく似ていますが、やや小ぶりです。

           

          サンシュユとの大きな違いは種です。

           

          サンシュユは実に大きな種を含んでいますが、クコには小さな種が多数入っています。

           

           

          生のまま食べると、独特の甘酸っぱい味です。

           

          薬草としては、そのまま乾燥させて用います。

           

          同じように乾燥させたものが食品として出回っていて、薬膳料理の定番食材のひとつです。

           

          今回収穫したクコの実も乾燥させてヨーグルトにでも添えていただこうかと思います。

           

          「陰を養う」ほどの収穫量ではありませんが、季節を味わうことはできるようです(^^)

          | 身近な薬草たち | 17:21 | comments(0) | - |
          雑草もクリスマスの飾り付け!
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            早いもので、ハローウィンが終わったと思ったら、もうクリスマスの飾り付けが始まっています。

             

            そしてクリスマスの飾り付けに欠かせない植物といえば、あの緑と真っ赤な葉のコントラストが鮮やかなポインセチアですね。

             

             

            このポインセチアのように葉の一部がきれいなオレンジ色に染まった植物を見つけました。

             

             

            ショウジョウソウ(猩猩草)です。

             

            地震で壊れた家が解体された跡地に生えたいろんな雑草の中にあって、ひときわ目立つ鮮やかさです。

             

             

            ポインセチアに雰囲気が似ているのもそのはず、同じトウダイグサ科の植物で、しかもサマーポインセチアの別名まで持っています。

             

             

            原産地は北アメリカ南部やブラジルあたりです。

             

            きれいなので観賞用に栽培されていたのが野生化して、温暖な国ではよく見かける野草のひとつになっています。

             

             

            日本では明治時代に渡来して、今では九州など温暖な地方でたまに見ることができるようです。

             

            もともと多年草ですが、耐寒性がないので冬は枯れます。

            それでも比較的丈夫な植物なので、春にはこぼれた種から自然に発芽してまた生えてきます。

             

            ショウジョウソウという名前は、赤い毛をもつ、猿に似た、中国の伝説上の動物である猩猩にちなんでつけられているようです。

             

            ちなみにポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。

             

            ショウジョウソウは国内はもちろん、外国でも民間療法やハーブとしての利用はないようですが、薬用植物としての実験研究は行われ、いくつかの有効成分は確認されています。

            | 身近な薬草たち | 12:04 | comments(0) | - |
            秋口に春の気配を漂わせる、イヌガラシ
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              昨年は地震の影響で休みましたが、今年は里山の花畑にチューリップの球根を植える作業を2年ぶりに復活させました。

               

              写真は10センチ間隔に植えた球根で、この後施肥して土をかぶせます。

               

               

              このチューリップ畑、1年以上ほったらかしにしていたので、いろんな雑草が生えていました。

               

              その中に春を思わせる菜の花のような植物がありました。

               

               

               

              イヌガラシという名前の植物です。

               

              菜の花に似ているのもそのはずで、アブラナ科の植物です。

               

              また、このイヌガラシにとてもよく似ている植物で、同じアブラナ科のスカシタゴボウやイヌナズナがあります。

               

              特にイヌガラシとスカシタゴボウは非常に近縁で、自然交雑種が確認されていて、ヒメイヌガラシと名付けられています。

               

              今回ご紹介しているイヌガラシは、果実があまり長くないのでスカシタゴボウとの交雑種かもしれません。

               

               

               

               

              名前の由来は、同じアブラナ科の植物であるからし菜に似ているが、食用としてはからし菜には劣るという意味で付けられているようです(犬辛子)。

               

              一般的には雑草に分類される植物ですが、若い柔らかい葉は、小松菜と同じように調理したら美味しいそうです。

               

              通常、花は春から夏にかけて咲くようですが、温暖な熊本ではこの時期でもまだ見られます。

               

               

              薬草としては、成熟した種子を乾燥させて用います。

              生薬名は葶藶子(ていれきし)と言います。

               

              中国産の葶藶子は、マメグンバイナズナやヒメグンバイナズナという同じアブラナ科の植物の種子などが用いられているようですが、国内ではこのイヌガラシやイヌナズナの種子を利用しています。

               

              薬草の働きをあらわす気味は苦寒です。

               

              陰気を補うことで、主に肺気が虚したために熱を持ち、胸中や肺に水が滞ったのを収めるのに用いられます。

               

              葶藶大棗瀉肺湯(ていれきたいそうしゃはいとう)などの漢方薬に配合されます。

               

              民間療法では、種子以外にも茎や葉を咳止めや利尿を目的に利用されます。

               

              | 身近な薬草たち | 10:07 | comments(0) | - |
              あぜ道の新参者、ホソバヒメミソハギ
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                今回ご紹介する植物も、戦後発見された帰化植物です。

                 

                以前はあまり見かけなかったのに、最近になって田んぼのあぜ道で見かけるようになった変わった植物のひとつです。

                 

                 

                このように、場所によってはあぜ道に群生しています。

                 

                 

                名前をホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)といいます。

                 

                 

                アメリカ大陸原産の帰化植物で、温暖な地に帰化して次第に広がってきているようです。

                 

                細い葉の根元に小さい花をつけますが、花弁は散りやすく、暗赤色の朔果の方が目立ちます。

                 

                 

                 

                 

                在来種のヒメミソハギによく似ていて、葉が細いのでこの名がついたようです。

                 

                近縁植物のヒメハギは薬草として利用されますが、ホソバヒメミソハギや在来種のヒメミソハギはあまり利用されないようです。

                | 身近な薬草たち | 09:06 | comments(0) | - |
                まさに赤いみかんのような、コミカンソウ
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                  台風の接近が2回もあったので、今年の秋口は例年のように静かに移ろうという風情ではありませんが、それでも着実に秋は深まりつつあるようです。

                   

                  身近なところでは、わが家の庭のハナミズキも紅葉し、サンシュユの実も真っ赤に熟しました。

                   

                   

                   

                  そして散歩の途中、ふと足元を見ると赤く染まった植物が・・

                   

                   

                   

                  足元にも紅葉する植物があるのかなぁと思いきや、もともと赤味を帯びた茎を持つコミカンソウが実を付け、それが熟して赤くなっている姿でした。

                   

                  茎だけでなく葉の縁も赤味を帯びる傾向があります。

                   

                   

                   

                  また、この葉は夜になると就眠運動をし、2列の葉が上側に閉じます。

                   

                  葉の付け根に一個ずつ直径が3ミリほどの小さな実を付けるので、枝に一列に並んでぶら下がった状態がとてもかわいいです。

                   

                   

                  コミカンソウという名前が、この実の形状から来ていることもうなずけます。

                   

                  史前帰化植物と言われているので、稲作栽培が日本にもたらされたころには入ってきていたと思われるような古い帰化植物ですが、国内での薬草としての利用はありません。

                   

                  外国では伝統的な医学で、下痢やさまざまな泌尿生殖器の障害、糖尿病の治療に使用されているようです。

                   

                  また、伝統的なハーブ療法としても知られていて、あのAmazon(米国)でもコミカンソウの乾燥した葉がハーブティーとして販売されています。

                  | 身近な薬草たち | 10:00 | comments(0) | - |
                  ベニバナボロギクはパイオニア植物
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                    ベニバナボロギク、漢字では紅花襤褸菊。

                     

                    ボロとはちょっとかわいそうな名前ですね。

                     

                     

                    ボロという名に悲観してうつむいているわけではありませんが、花序は先が垂れ、下向きに花をつけます。

                     

                     

                    花には花弁がなく、筒状花で、先の方だけ鮮やかな赤橙色になります。

                     

                     

                    名前は、紅花のような赤橙色で、花後の白い糸のような冠毛の様子をボロ(襤褸)布に見たてて付けられた、という説があります。

                     

                     

                     

                     

                    このベニバナボロギクは戦後確認されたアフリカ原産の外来植物です。

                     

                    一種のパイオニア(先駆)植物で、森林の伐採後や山火事の後、まっ先に生えてくる植物のひとつです。

                     

                    わが里山でも今まではあまり見かけなかったのに、昨年の地震と豪雨で土砂崩れした畑を放置していたら、早速一番乗りしたようです。

                     

                    春菊に似た香りがあり、食べても春菊に似た味と香りだそうです。

                     

                    外国では野菜として利用されている例もあるようです。

                     

                    比較的新しい帰化植物ですが、国内でも薬草として利用している例があります。

                     

                    たぶん、外国で古くから民間療法として利用されているのを参考にしていると思われますが、胃腸虚弱や消化不良に、煎じて服用するようです。

                     

                    外国の文献によると、葉の汁を健胃に用いたり、外用して創傷を治療したり、葉のローションや煎じ液を頭痛に用いたりしています。

                     

                     

                     

                     

                     

                    | 身近な薬草たち | 16:44 | comments(0) | - |
                    子どものころ食べたマキノキの実
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                      わが家の生け垣のマキノキの実が熟しました。

                       

                       

                       

                      この甘い実を子どもの頃食べた記憶があります。

                       

                      下の写真のように、真夏のころは緑色の二つの団子を串刺しにしたみたいなのが、秋には一つが赤く熟します。

                       

                       

                       

                       

                      なぜ一つだけ熟すのか、不思議に思って調べてみました。

                       

                      まず、一般に槙の木と呼ばれる植物はイヌマキを指すことが多く、わが家の槙の木もイヌマキでした。

                       

                      植物で「イヌ」という言葉を冠する名前は、もとの植物と比較して劣るとか、偽物とかいう意味を含むことが多いようです。

                      そうするとイヌマキは本来のマキと違うということになります。

                       

                      これには二つの説があるようで、一つはホンマキと呼ばれるコウヤマキに対して付けられたという説、もう一つは、元々マキとはスギのことを指し、それに対して付けられたという説です。

                       

                      いずれにしても、庭木としての普及率からみて、一般的にマキノキといったらこのイヌマキを指すことが多いようです。

                       

                      このイヌマキ、雌雄別株で雌株に実がつきます。

                       

                      先端の緑色の方に種が入っていて、後ろに付いたものは花托といわれ、これが赤く熟したら甘くなり食べることができます。

                       

                      ちなみにイヌマキはマキ科マキ属、ホンマキと呼ばれるコウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属で、全く別の植物です。

                       

                      実もコウヤマキのは松笠状で、イヌマキとは全く違う形状です。

                       

                      薬草としては、イヌマキの熟した花托をそのまま薬用酒にしたり、乾燥して煎じて服用します。

                       

                      東洋医学で瘀血(おけつ)と言われる、俗に言う古血の改善を目標に服用します。

                       

                      | 身近な薬草たち | 21:40 | comments(0) | - |
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