おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
七変化のランタナも野生化しています
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    まだ薄暗さが残る早朝の愛犬との散歩。

     

    寝ぼけまなこのまま犬に引っぱられていると、鮮やかなピンクの花が目に入ってきました。

     

    思わずカシャ!

     

     

     

    開花後、徐々に花の色が変化する不思議な植物、ランタナです。

     

    和名はシチヘンゲ(七変化)です。

     

    熱帯・亜熱帯アメリカが原産で、園芸用にたくさんの品種が作られています。

     

    たぶんどこかの庭から飛び出して野生化したのでしょうが、それにしても舗装道路と塀のちょっとしたスキマに根付くとは驚きです。

     

     

    植物学者、塚谷裕一先生の著書「スキマの植物図鑑」にも掲載されているところを見ると、近ごろでは案外普通に見かける風景なのかも知れません。

     

    それによると、「熱帯産のイメージがあるが、意外に耐寒性が強く、果実もたくさんみ稔るので、野生化することも多い」ということです。

     

     

     

    確かに緑色の果実をつけています。

    熟したら写真のように黒っぽくなります。

     

     

    この熟した実を鳥が食べ、中の種をあちこちで排泄するので思わぬところで根付くのでしょうね。

     

    帰化植物なので日本での薬草としての利用はありませんが、外国ではいろいろ利用されているようです。

     

    例えば、葉を虫さされや皮膚の痒み、挫傷などに外用したり、煎じた液を発熱や頭痛、咳などに用いたりするようです。

    | 身近な薬草たち | 09:04 | comments(0) | - |
    空き地には、あっという間にネコジャラシ
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      以前、地震後に解体されて更地になった土地に、あっという間にナガミヒナゲシが群生したのをご紹介しました。

       

      いま、同じように解体された近所の住宅の跡地には、ネコジャラシがたくさん生えています。

       

       

       

      ネコジャラシ、正式名称はエノコログサです。

       

      更地になったところに、あっという間にはびこるたくましさは、さすが雑草に分類される植物だけあります。

       

       

      このエノコログサが勢いよく生い茂るのには秘密があります。

       

      多くの植物が行なう光合成はC3回路といわれるもので、およそ90%の植物がこれに相当します。

       

      一方、エノコログサは別にC4回路という高性能回路を茎に持っています。

       

      このC4回路は、濃縮した二酸化炭素をC3回路へ送り、光合成の機能を二倍近くまで高めることが出来るようになっています。

       

      また、気孔をあまり開かずに、蒸散による水分の損失を抑えた状態でも高い光合成速度を維持することができるので、水利用効率が高く耐乾燥性に優れているのです。

       

       

      要するに、乾燥した土地でもグングン成長できるわけです。

       

       

      一方、このエノコログサは粟の原種と考えられています。

       

      したがって、若葉や穂は料理して食べることができます。

       

       

      薬草としての利用は、解熱、化膿した腫れ物やできもの、目の充血・腫れ、かすみ目に用いるという報告がありますが、詳細は不明です。

      | 身近な薬草たち | 09:45 | comments(0) | - |
      「雑草魂」を地で行く、オオバコ
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        「雑草のごとくたくましく!」といえば、踏まれても踏まれてもたくましく生きのびるという意味の、雑草を使った表現の中でも代表的なフレーズですね。

         

        この「踏まれても踏まれてもたくましく」という意味では、オオバコがその横綱格ではないでしょうか。

         

         

         

        何せ、わざわざ踏まれやすい道ばたやグラウンドに生えているからです。

         

        道に沿って生えるので、中国では車前草(しゃぜんそう)と呼ばれています。

         

         

         

        このオオバコ、一見すると踏まれてかわいそうな気がしますが、実は踏まれた方が生き残れるという隠し技を持っています。

         

        農学博士の稲垣栄洋先生によると、オオバコの種子には、紙おむつに使われるものとよく似た化学構造を持つゼリー状の物質があって、水に濡れると膨張して粘着するそうです。

         

        これにより靴や動物の足、最近では自動車のタイヤにくっついてその領域を広げているみたいです。

         

        こうして、オオバコはあえて他の植物が避けるような踏まれやすい場所で生き残るという道を見つけたようです。

         

         

        オオバコは薬草としても有名で、生薬名は全草を車前草、種子を車前子(しゃぜんし)といいます。

         

        車前子は、その利尿作用や清熱作用、止咳作用を利用して多くの漢方薬に配合されています。

         

        車前草は主に民間療法で、車前子と同じような目的で、単独で利用されます。

        | 身近な薬草たち | 09:07 | comments(0) | - |
        ホワイトレースフラワーの仲間、でも和名はヤブジラミ
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          国道で信号待ちしていたら、すぐ横の中央分離帯に小さな白い花がたくさん咲いていて、ちょっとしたお花畑のようです。

           

           

          ヤブジラミという名の植物です。

           

          漢字では藪虱です。

           

          なんか体がムズムズ痒くなるような名前ですね(^ ^)

           

          下の写真は、わが家の庭に植えたモミジの根元に生えたヤブジラミです。

           

           

          一つ一つの花は3ミリほどの小さな花ですが、まとまって咲く姿がレースに例えられて、他の同じような花を咲かせるセリ科の植物とともに、ホワイトレースフラワーと呼ばれる仲間に入っています。

           

           

           

          3〜4ミリほどの実には鍵型のトゲがたくさんついています。

           

           

           

          いわゆる「ひっつき虫」です。

           


          そして、人や動物にくっつく姿をシラミに見たててつけられた名前がヤブジラミです。

           

          ちょっと可哀想な名前ですが、一度聞いたら忘れられない名前ですね。

           

           

          中国古典の薬理書、神農本草経にも収載され、漢方薬にも使われる蛇床子(じゃしょうし)という生薬があります。

           

          これは中国に分布しているセリ科のオカゼリの成熟した実を乾燥したもので、婦人の陰部疾患や滋養強壮を目的に用いられます。

           

          日本では、以前この蛇床子の代用品としてヤブジラミの成熟果実を用いていたことがあり、和蛇床子の別名を持ちます。

           

          ただ、本来の蛇床子に比べたら薬効が劣るようで、荒木性次先生はその著書で「代用にはむつかしかるべし」と述べています。

          | 身近な薬草たち | 12:03 | comments(0) | - |
          昔はニワトリの餌にしていたギシギシ
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            前回のスイバと非常によく似た植物にギシギシがあります。

             

             

            変な名前ですが、その由来には諸説あります。

             

            実がギッシリつまっているからとか、花穂を振ったり、しごいて取るときギシギシと音がするとか、茎と茎をこするとギシギシ音がするなどです。

             

             

            スイバとギシギシは共にタデ科ギシギシ属の植物で、区別がつきにくいですが、それぞれに特徴があります。

             

            例えば、スイバの葉はやや赤みがかっていますが、ギシギシの葉は鮮やかな緑色です。

             

             

            スイバの上部の葉は茎を抱くのに対して、ギシギシの葉は抱きません。

             

            スイバの葉の基部は矢じりのような形ですが、ギシギシは丸みを帯びています。

             

            下の2枚の写真はスイバです。

             

             

             

             

            また、ギシギシの葉の縁は大きく波打っています。

             

             

            子どものころ家で飼っていたニワトリの餌として、このギシギシの葉を採ってきて刻んで、米ぬかや潰した貝殻といっしょに混ぜて与えたのを思い出します。

             

            ギシギシの根を掘り出し、天日で乾燥させたものが生薬の羊蹄(ようてい)です。

             

            主に、便秘や膀胱炎、痔出血、皮膚疾患などに用いられます。

             

            他に生の根をすりおろしたものを皮膚真菌症に外用する民間療法もあります。

            | 身近な薬草たち | 09:12 | comments(0) | - |
            スイバは、昔は子どものおやつ、外国では野菜
            0

              この時期の里山の畑では、前回ご紹介した庭石菖のような花も見ることができますが、圧倒的な勢いではびこっているのはスイバです。

               

               

               

               

               

              スイバはアジアやヨーロッパに広く分布しているタデ科の植物で、道ばたや空き地で普通に見ることができます。

               

              風媒花なので目立つ必要がなく、花はとても地味です。

               

               

              スイバの茎をちょっと揺らすと、スギ花粉と同じように花粉が舞い上がります。

               

               

              日本では春先の新芽を料理して食べることがありますが、ヨーロッパでは普通の野菜として栽培品種が育てられています。

               

              フランスをはじめ、ポーランド、ルーマニア、ギリシアなど各国で葉菜としていろんな料理に使われています。

               

              わが家の長老の話では、戦前の子どもたちは“すかんぽ”と呼んで、おやつ代わりにスイバの茎をかじって酸っぱい味を楽しんでいたそうです。

               

               

              また、薬草として主に民間療法で利用されます。

               

              乾燥した根は生薬名を酸模(さんも)といい、利尿や緩下を目的に煎じて服用します。

               

              ヨーロッパでは新鮮な葉を炎症性疾患に用いたりするようです。

              | 身近な薬草たち | 10:15 | comments(0) | - |
              その美しさで生き残る、ニワゼキショウ
              0

                里山にある栗畑を久しぶりに歩いたら、白い小さな花が群生している場所がありました。

                 

                 

                 

                 

                遠目には雑草に見えるけど、近づいたらなんと上品な花でした。

                 

                 

                その名もニワゼキショウ (庭石菖)。

                 

                花の大きさは5〜6mmと小さいですが、アヤメ科の植物です。

                 

                 

                庭石菖という名前は、葉の形が石菖という植物に似ていることから付いているようです。

                 

                明治時代に渡来した、北アメリカ原産の帰化植物です。

                 

                日本人好みの清楚な印象を受ける花なので、当初は観賞用として輸入されたものと思いましたが、どうもいろんなものに紛れ込んで、最初から草として侵入したようです。

                 

                 

                それでも庭や芝生に侵入した庭石菖は、その美しさゆえに雑草として抜かれることなく、あちこちの庭で他の観賞用草花とともに楽しませてくれているようです。

                | 身近な薬草たち | 09:14 | comments(0) | - |
                食虫植物ではありません、虫取り撫子
                0

                  これは明らかに庭から脱走したに違いない、と思われる植物を道ばたで見かけることがよくあります。

                   

                   

                  この植物もそのひとつです。

                   

                   

                  近所の散歩道、舗装道路のわずかな隙間に鮮やかなピンク色の花。

                   

                  ムシトリナデシコです。

                   

                   

                  ヨーロッパ原産のナデシコ科の植物で、江戸時代に観賞用として渡来したものが、野生化したようです。

                   

                  近ごろでは、庭先よりも道ばたや野原で見かけることの方が多いようです。

                   

                   

                  名前の由来は、茎の上部の節の下から粘液を出し、これに小さな虫がくっついて動けなくなることからきています。

                   

                  写真のうすい茶色の部分がそうです。

                   

                  手で触ると、思ったより粘着性があり、ベトベトします。

                   

                   

                   

                   

                  食虫植物ではありませんが、受粉の手伝いはせずに蜜だけ盗む小さな虫の侵入を防いでいるのかもしれませんね。

                   

                  花言葉も、それに因んで「罠」とか「誘惑」など、あやしい言葉がならびます。

                   

                  虫取り撫子とは、可愛い花には不釣合いの名前ですが、「コマチソウ」という花に似合った別名を持っています。

                  | 身近な薬草たち | 09:20 | comments(0) | - |
                  自然な環境で育つ紫蘭
                  0

                    毎年春から初夏にかけて、いろんな草花が開花して楽しませてくれますが、今年は「一気に」という言葉がふさわしいような景観です。

                     

                    ノースポールも芝桜も牡丹もいっぺんに咲きほこっていますが、ランの仲間のシラン(紫蘭)もそれに加わりました。

                     

                     

                    一般に、ランの栽培は難しく手間がかかると思われていて、実際そうなのかもしれませんが、このシランはとても丈夫な上に寒さにも強いので、庭に地植えして楽しんでいるかたも多いようです。

                     

                     

                    わが家でもセッコクと同じように、大自然の中でたくましく育っています(^ ^)

                     

                     

                    紫蘭という名前は、咲く花の色から付いているようです。

                     

                     

                    薬草としては根を使います。

                     

                    秋になったら地下茎(カタツムリのような形をした球茎がいくつか連なっている)を掘り出し、蒸した後に乾燥させたものが生薬の白芨(びゃっきゅう)です。

                     

                    止血を目的に、肺や胃の出血、外傷出血に用いられます。

                    | 身近な薬草たち | 11:03 | comments(0) | - |
                    何とも清々しい佇まいのカラー
                    0

                      「乙女の淑やかさ」「華麗なる美」「清純」「清浄」などの花言葉を持つカラーの花が咲きました。

                       

                       

                       

                      何とも清々しいたたずまいです。

                       

                      カラーという名前は、カトリックの尼僧の白い襟に似ていることから付けられた英名です。

                       

                      百合のような美しい白い花を咲かせるので、英語ではカラーリリーと呼ばれています。

                       

                      南アフリカ原産の球根植物です。

                       

                       

                      クルッと巻いた白い花は、実は仏炎苞という葉が変形したもので、実際の花は中央の黄色い部分です。

                       

                      花だけでなく葉も美しいので観葉植物として栽培されることもあります。

                       

                       

                      原産地のアフリカでは、この葉を伝統的に頭痛の治療などに薬草として利用しているようです。

                      | 身近な薬草たち | 10:29 | comments(0) | - |
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