おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
スイバは、昔は子どものおやつ、外国では野菜
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    この時期の里山の畑では、前回ご紹介した庭石菖のような花も見ることができますが、圧倒的な勢いではびこっているのはスイバです。

     

     

     

     

     

    スイバはアジアやヨーロッパに広く分布しているタデ科の植物で、道ばたや空き地で普通に見ることができます。

     

    風媒花なので目立つ必要がなく、花はとても地味です。

     

     

    スイバの茎をちょっと揺らすと、スギ花粉と同じように花粉が舞い上がります。

     

     

    日本では春先の新芽を料理して食べることがありますが、ヨーロッパでは普通の野菜として栽培品種が育てられています。

     

    フランスをはじめ、ポーランド、ルーマニア、ギリシアなど各国で葉菜としていろんな料理に使われています。

     

    わが家の長老の話では、戦前の子どもたちは“すかんぽ”と呼んで、おやつ代わりにスイバの茎をかじって酸っぱい味を楽しんでいたそうです。

     

     

    また、薬草として主に民間療法で利用されます。

     

    乾燥した根は生薬名を酸模(さんも)といい、利尿や緩下を目的に煎じて服用します。

     

    ヨーロッパでは新鮮な葉を炎症性疾患に用いたりするようです。

    | 身近な薬草たち | 10:15 | comments(0) | - |
    その美しさで生き残る、ニワゼキショウ
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      里山にある栗畑を久しぶりに歩いたら、白い小さな花が群生している場所がありました。

       

       

       

       

      遠目には雑草に見えるけど、近づいたらなんと上品な花でした。

       

       

      その名もニワゼキショウ (庭石菖)。

       

      花の大きさは5〜6mmと小さいですが、アヤメ科の植物です。

       

       

      庭石菖という名前は、葉の形が石菖という植物に似ていることから付いているようです。

       

      明治時代に渡来した、北アメリカ原産の帰化植物です。

       

      日本人好みの清楚な印象を受ける花なので、当初は観賞用として輸入されたものと思いましたが、どうもいろんなものに紛れ込んで、最初から草として侵入したようです。

       

       

      それでも庭や芝生に侵入した庭石菖は、その美しさゆえに雑草として抜かれることなく、あちこちの庭で他の観賞用草花とともに楽しませてくれているようです。

      | 身近な薬草たち | 09:14 | comments(0) | - |
      食虫植物ではありません、虫取り撫子
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        これは明らかに庭から脱走したに違いない、と思われる植物を道ばたで見かけることがよくあります。

         

         

        この植物もそのひとつです。

         

         

        近所の散歩道、舗装道路のわずかな隙間に鮮やかなピンク色の花。

         

        ムシトリナデシコです。

         

         

        ヨーロッパ原産のナデシコ科の植物で、江戸時代に観賞用として渡来したものが、野生化したようです。

         

        近ごろでは、庭先よりも道ばたや野原で見かけることの方が多いようです。

         

         

        名前の由来は、茎の上部の節の下から粘液を出し、これに小さな虫がくっついて動けなくなることからきています。

         

        写真のうすい茶色の部分がそうです。

         

        手で触ると、思ったより粘着性があり、ベトベトします。

         

         

         

         

        食虫植物ではありませんが、受粉の手伝いはせずに蜜だけ盗む小さな虫の侵入を防いでいるのかもしれませんね。

         

        花言葉も、それに因んで「罠」とか「誘惑」など、あやしい言葉がならびます。

         

        虫取り撫子とは、可愛い花には不釣合いの名前ですが、「コマチソウ」という花に似合った別名を持っています。

        | 身近な薬草たち | 09:20 | comments(0) | - |
        自然な環境で育つ紫蘭
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          毎年春から初夏にかけて、いろんな草花が開花して楽しませてくれますが、今年は「一気に」という言葉がふさわしいような景観です。

           

          ノースポールも芝桜も牡丹もいっぺんに咲きほこっていますが、ランの仲間のシラン(紫蘭)もそれに加わりました。

           

           

          一般に、ランの栽培は難しく手間がかかると思われていて、実際そうなのかもしれませんが、このシランはとても丈夫な上に寒さにも強いので、庭に地植えして楽しんでいるかたも多いようです。

           

           

          わが家でもセッコクと同じように、大自然の中でたくましく育っています(^ ^)

           

           

          紫蘭という名前は、咲く花の色から付いているようです。

           

           

          薬草としては根を使います。

           

          秋になったら地下茎(カタツムリのような形をした球茎がいくつか連なっている)を掘り出し、蒸した後に乾燥させたものが生薬の白芨(びゃっきゅう)です。

           

          止血を目的に、肺や胃の出血、外傷出血に用いられます。

          | 身近な薬草たち | 11:03 | comments(0) | - |
          何とも清々しい佇まいのカラー
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            「乙女の淑やかさ」「華麗なる美」「清純」「清浄」などの花言葉を持つカラーの花が咲きました。

             

             

             

            何とも清々しいたたずまいです。

             

            カラーという名前は、カトリックの尼僧の白い襟に似ていることから付けられた英名です。

             

            百合のような美しい白い花を咲かせるので、英語ではカラーリリーと呼ばれています。

             

            南アフリカ原産の球根植物です。

             

             

            クルッと巻いた白い花は、実は仏炎苞という葉が変形したもので、実際の花は中央の黄色い部分です。

             

            花だけでなく葉も美しいので観葉植物として栽培されることもあります。

             

             

            原産地のアフリカでは、この葉を伝統的に頭痛の治療などに薬草として利用しているようです。

            | 身近な薬草たち | 10:29 | comments(0) | - |
            芝桜、外国では薬草としても利用されます
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              前回このブログでご紹介したシバザクラ、外国では薬草として利用されています。

               

               

              原産地は北アメリカです。

               

              外国ではシバザクラの仲間をフロックスと呼び、薬草としての利用に関する情報は、いくつかのウェブサイトで見つけることができます。

               

               

              主にネイティブ・アメリカンによる伝統的な民間療法で、例えば風邪や痛みの治療に、砕い根を全身のいたるところに擦りつけて用いたり、他にも、葉や全草を用いて胃腸疾患や皮膚病など、多くの病気に用いていたようです。

               

              | 身近な薬草たち | 09:08 | comments(0) | - |
              サクラソウは日本原産のプリムラ
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                あっという間に葉桜になってしまいましたが、代わって足もとで芝桜やサクラソウが春を演出しています。

                 

                鉢に植えたサクラソウです。

                 

                 

                庭の芝桜です。

                 

                 

                どちらもサクラの名がついているだけあって、よく似ています。

                 

                 

                 

                このうち今回取り上げるのはサクラソウです。

                 

                 

                サクラソウ(桜草)、学名Primula sieboldii。

                サクラソウ科サクラソウ属の多年草植物です。

                 

                乱獲や開発によって自生地はほぼ全滅状態で、数少ない保護区でしか見ることができない絶滅危惧種のひとつです。

                 

                以前、サクラソウの群生を阿蘇地方で見たことがありますが、国立公園内で保護されているから残っているのでしょうね。

                 

                このように自生しているサクラソウを見つけるのはとても至難の業ですが、愛らしい花のおかげで、昔から愛好家が多く、なんと江戸時代から園芸用に栽培されているそうです。

                 

                わが家のサクラソウもそのような愛好家の方からのいただきもので、毎春楽しませてくれています。

                 

                 

                サクラソウはその学名からも分かるように、園芸植物として流通しているいろんな種類のプリムラの仲間です。

                 

                プリムラの仲間は全世界で500〜600種ほどあるといわれていて、その中でも日本原産のPrimula sieboldiiがサクラソウと呼ばれ、外国原産の園芸用に品種改良されたものが、プリムラ ポリアンサとかジュリアン、マラコイデスという名で呼ばれています。

                 

                サクラソウの薬草として利用はありませんが、サクラソウの仲間で、もっとも大型のクリンソウ(九輪草、Primula japonica)には、鎮咳、去痰作用があることが知られていて、昔は民間療法で用いられていたようです。

                 

                今では都道府県によっては絶滅危惧種に指定されているほどの貴重な植物になっています。

                 

                同じように、ヨーロッパではプリムラ ブルガリスなどが、鎮咳、去痰、あるいは鎮静作用を目的に薬草として利用されているようです。

                | 身近な薬草たち | 11:22 | comments(0) | - |
                もみじに着生したセッコク
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                  セッコクはデンドロビウムの仲間のランで、針葉樹林や常緑広葉樹林などの岩や木に着生している着生ランです。

                   

                   

                  ラン愛好家のわが家の長老は、ほとんどのランは温室で育てていますが、このセッコクだけは自然に近い状態で育てるために、庭のもみじに着生させて育てています。

                   

                   

                  7、8年経過しているので、自然に生えているように庭の風景に溶け込んでいます。

                   

                   

                  もみじの若葉とのコントラストがとてもきれいです。

                   

                   

                   

                  セッコクは中国名の石斛をそのまま音読みにしたセキコクからきているようです。

                   

                  中国、朝鮮、日本などに分布しています。

                   

                  別名の岩薬(いわぐすり)や、花言葉の「私を元気づける」「あなたを元気づける」からもわかるように、昔からセッコクは薬草として利用されています。

                   

                  花が咲く前に採取し、乾燥させて用います。

                  生薬名は石斛(せっこく)です。

                   

                  解熱や健胃、強壮などを目的に煎じて服用します。

                   

                  でも貴重な植物ですから、現代では薬草として利用されることは少ないようです。

                   

                  観賞用としてはたくさん流通しているようです。

                   

                  | 身近な薬草たち | 11:58 | comments(0) | - |
                  千原桜、復活の兆し!
                  0

                    20年以上前、豊野町にある里山に植えた桜の苗木。

                     

                    100本ほど植えたのですが、その後枯れたり台風で倒れたりして、現在では半分ほどに減りました。

                     

                     

                     

                    その中でも特に残念だったのは、3本あった「千原桜」が2015年の台風で全て倒れた事でした。

                     

                    千原桜(ちはらざくら)は、山桜の変種で、原木が見つかったのが熊本市の千原台だったのでこの名がついたそうです。

                     

                    花はソメイヨシノより大きく、色は純白です。

                     

                     

                    優雅で気品のある風合いを持つ桜で、とても気に入っていました。

                     

                    その倒れた千原桜のうちの一本がどうしても掘り出せなくて、そのままにしていたら何と花を咲かせました。

                     

                     

                     

                     

                    ほとんど熊本でしか見られない貴重な品種なので、このまま枝を伸ばしてうまく復活してくれたら嬉しいのですが。

                    | 日々の出来事 | 10:03 | comments(0) | - |
                    熊本らん展2018に行ってきました
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                      平田ナーセリー熊本店で開催されている熊本らん展2018に行ってきました。

                       

                       

                       

                      東京ドームや福岡ドームで開催されるらん展に比べたら、規模ははるかに小さいですが、出品されているランは、なかなかの力作ぞろいでした。

                       

                       

                      最優秀賞は伊藤省三さんのデンドロビウム ネスター ‘ナガタ’でした。

                       

                       

                      そしてわが家の93歳になる長老の出品作のひとつが奨励賞をいただきました。

                       

                       

                      リンコソフロカトレア サトミ ヨソオイ という品種です。

                       

                       

                      へへっ、ちゃっかり治療院の待合室に借りてきて飾っています。

                      | 日々の出来事 | 09:33 | comments(0) | - |
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