おおた鍼灸院・漢方薬店

熊本市南区田迎4-9-50、TEL 096-288-6861 おおた鍼灸院・漢方薬店です。
はり灸と漢方薬に代表される東洋医学について、あるいは身の回りの薬草やツボの話などを述べています。
小さいけど抜群の存在感の蓮
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    治療院のエントランスに置いたハスの鉢に、小ぶりながら立派な花が咲きました。

     

     

    レンコン畑や、池などで見かける野生のハスに比べると、葉も花もずいぶん小ぶりですが、その堂々としたたたずまいはさすがです。

     

     

    花が終わったら花托が残ります。

     

    写真は数日前に散った後の花托です。

     

     

    これも野生のハスに比べたらちょっと貧弱ですね。

     

    野生のものだともっと大きい花托で、それがだんだん肥大化して、りっぱな蜂の巣のようになります。

     

    蜂の巣のような穴には、それぞれ種があります。

     

    この種は「ハスの実」と呼ばれます。

     

    ハスの実は、東南アジアや中国、台湾では食品として広く利用されています。

     

    例えば、ベトナムではハスの実をそのまま食べたり、お菓子にしたり、料理に使います。

     

    中国では月餅に入れることでも有名です。

     

    これが薬草になると名前も蓮肉(れんにく)となります。

     

    下痢や食欲不振などの胃腸障害、あるいは排尿障害や精神不安などを目標に、いろんな漢方薬で利用されます。

     

     

    | 身近な薬草たち | 18:28 | comments(0) | - |
    野生にかえったフシグロ
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      貴重な薬草のフシグロは、ほとんど流通していないので、毎春種をまいて栽培していることを以前ご紹介しました。

       

      ところが、今年は地震後の家の改築工事のため、ちょうど種まきの時期に準備ができなく困っていました。

       

      でも例年、栽培しているものとは別に、庭のあちこちから芽が出て 、他の雑草といっしょに成長するフシグロがあります。

       

      今年は、その野生にかえったフシグロの成長に期待することにしました。

       

      写真は他の雑草といっしょに芽を出し生長しているフシグロです。

       

       

       

      他の雑草と区別するのはそれほご難しくありませんが、よく似た葉をもつ雑草もあります。

       

      写真の左側はフシグロで、右側はよく似た葉をもつチチコグサモドキです。

      間違って残すと大きくなってフシグロの生長を妨げます。

       

       

      下の写真のごとく、他の雑草を抜いてフシグロだけを残します。

       

       

       

      一昨年種を蒔いて育てたものは、写真のように茎を伸ばして開花の準備をしています。

       

       

      今年、自然に発芽したフシグロも、来年はこのように成長して種を残してくれると思います。

       

      順調に生長して、来年種を残すことができたら、今後はわざわざ栽培しなくても良いかもしれません。

      | 身近な薬草たち | 09:22 | comments(0) | - |
      猛威をふるうナガミヒナゲシ
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        近年、春になると道ばたや空き地でポピーに似たオレンジ色のかれんな花をよく見かけるようになりました。

         

         

        ケシ科のナガミヒナゲシ(長実雛芥子)です。

         

        特に今年は、地震の後取り壊された家の跡地に群生しているのを見かけます。

         

        いかにも、殺伐とした跡地をにぎやかにするために植えられているのかと思いきや、どうも自然に繁殖しているようなのです。

         

         

        もともとは地中海沿岸に自生する植物で、日本には観賞用や他の穀物などに種が混入して入ってきたようですが、その旺盛な繁殖力で瞬く間に全国に広まったようです。

         

        今では在来種を駆逐するほどの勢いなので、自治体によっては危険外来植物として駆除を呼びかけいるところもあるようです。

         

        写真は、親戚の全壊した家の跡地に群生している様子です。

         

         

        取り壊して更地になってまだ半年くらいなのにこの状態です。

         

        繁殖力が旺盛なのは、周りの植物の成長を強く抑制する物質を放出するアエロパシーという働きを持つこと、そしてたくさんの種子を生みだすことにあるようです。

         

         

        長実雛芥子の名前のもととなった、この細長い芥子坊主の中には、1000から2000個の種子が入っています。

         

         

         

         

        ちょうど今ごろが種のできる時期で、この親戚の宅地だけで、数百万から一千万個をこえる種子が生み出されることになります。

         

        それにしても、昨年の今頃はまだ家が建っていたのに、どのような経路でこの土地に侵入して来たのか、不思議でなりません。

         

        解体用の重機にでも付いてきたのかな?

         

        欧米では、古くから高齢者や子どもにマイルドな鎮痛薬や鎮咳薬として使用されているようです。

         

        ただ、ケシ科の植物であり、もちろん芥子のようにアヘンアルカロイドは含有してないので中毒性はありませんが、未知のアルカロイドを含有しているので、本国で薬草として利用するには今後の研究が待たれるところです。

        | 身近な薬草たち | 09:41 | comments(0) | - |
        これも雑草?色鮮やかなキキョウソウ
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          散歩の途中、歩道のアスファルトの割れ目からスーッと伸びた茎に、鮮やかな紫色の花をさかせている植物があります。

           

           

           

           

          キキョウソウです。

           

          キキョウに似ている花を咲かせることからこの名前がついたようですが、花の大きさはキキョウよりもずっと小さく、1〜2センチほどです。

           

           

          小さいけどその色の鮮やかさに、つい足が止まってしまいます。

           

          北アメリカ原産の帰化植物です。

           

          最初は観賞用として輸入され栽培されていたようですが、それが拡散して、今では道ばたや空き地、庭や畑にまで侵入して、一般には雑草あつかいです。

           

          よかったら除草せずに残しておきたいくらいきれいな花です。

           

          ネイティヴアメリカの人たちは、消化不良を治療するために、キキョウソウの全草(根や葉、茎)を煎じた液を服用していたようです。

          | 身近な薬草たち | 09:09 | comments(0) | - |
          日本ではゲンノショウコ、米国ではアメリカフウロ
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            外出したとき、道ばたで見かけないことの方が珍しいくらいありふれた雑草のアメリカフウロ。

             

            小さくて目立たないですが、あちこちで花を咲かせています。

             

             

             

            名前の通り、アメリカフウロは北アメリカ原産の植物でフウロソウ科の植物です。

             

            花は非常に小さくて目立ちませんが、結実してクチバシのような鞘が伸びると特徴的なシルエットが浮かびあがってきます。

             

             

            またこの植物の特徴でもあるのですが、この時期、葉が一部紅葉して異彩を放っているものもあります。

             

             

            遠い昔、まだ日本に帰化するずっと以前から、アメリカインディアンはこの植物を薬草として用いていたそうです。

             

            主に健胃・整腸剤として服用されていたようです。

             

            それもそのはず、日本に自生している

             

            「ゲンノショウコ」

             

            という植物に非常に近縁なのです。

             

            ゲンノショウコは、日本でも古くから民間療法で下痢止めや整腸剤として用いられています。

             

            そして、その効果から「現の証拠」と呼ばれるようになったほどです。

             

            ただ昔のように、身近な場所で簡単に見つけることはできなくなってきています。

             

            それに引き替えアメリカフウロは、今ではどこにでも出現しており、将来的には日本でも民間療法として日常的に用いられているかも知れませんね。

            | 身近な薬草たち | 10:01 | comments(0) | - |
            芝生の敵、マツバウンラン
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              前回、旺盛な繁殖力で芝生に侵入するチガヤについてご紹介しました。

               

              今回は同じように芝生に侵入する雑草として有名なマツバウンランです。

               

               

              小さいですが、薄紫色のきれい花です。

               

               

              根茎で増えるチガヤと違い、あまり深く根を張らないので、簡単に抜くことができます。

               

              ですから、こまめに草取りしたら問題ないのですが、ちょっと油断するとごらんのような有様です。

               

               

               

              昨年、草取りを怠ったので、花が結実してたくさんの種が落ちたからだと思われます。

               

              今年もぐずぐずしていたら、ごらんのように結実してしまいました。

               

               

              このままだと数年後には、芝生がチガヤとマツバウンランの花畑に変化しそうです。

               

              マツバウンランは北米原産の帰化植物です。

               

              国立環境研究所の侵入生物データベースによると、本国で初めて見つかったのは1941年頃だそうです。

               

              本国ではもっぱら雑草扱いですが、米国では一部の地域では観賞用として栽培されたり、民間療法で薬草として用いられたりしています。

               

              薬草としては、葉を揉んで止血や痔核に外用するようです。

              | 身近な薬草たち | 11:19 | comments(0) | - |
              旺盛な繁殖力のチガヤ
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                あちこちで、チガヤのモコモコした穂が風に揺れています。

                 

                 

                チガヤは漢字で書くと茅です。

                 

                夏越しの大祓(おおはらえ)の茅の輪くぐりに使用される茅の輪は、今では芦を使ったりしているようですが、もともとはチガヤの葉から作られていました。

                 

                生えている場所によって大きさは様々です。

                 

                河原の土手や国道沿いで見かける茅は腰の高さほど、わが家の芝生に生えた茅は膝丈にも満たないほどの大きさです。

                 

                その旺盛な繁殖力によって、最もやっかいな雑草の一つに数えられています。

                 

                写真は庭の芝生にはびこったチガヤです。

                とても困っています。

                 

                 

                次は近くの病院の駐車場の植え込みに侵入したチガヤです。

                 

                 

                根茎を伸ばして繁殖するので、たいてい群落を形成しています。

                 

                今ごろは絹毛に細かい実がぶら下がっていて、いつでも飛んで行けそうな状態です。

                 

                見た目は白いモコモコした穂です。

                 

                 

                5月の始めころは葯と柱頭が見える花穂で、今よりは細い尾のような状態で、遠目に見たらキラキラした銀色がとてもきれいです。

                 

                 

                 

                この花穂の若い、まだ鞘に包まれている状態のものを「つばな」と言い、ちょっと甘味があるので、昔は子どもたちがおやつ代わりによくしゃぶっていました。

                 

                分類学的にサトウキビに近い仲間らしく、根茎や茎にも糖分を蓄えているそうです。

                 

                根茎は薬草として利用されます。

                 

                秋口に掘り出し、陰干しして用います。

                生薬名を茅根(ぼうこん)といいます。

                 

                主に利尿作用や清熱、止血、止渇を目的に、漢方薬に配合したり、民間療法では単独で用います。

                 

                いずれの場合も煎じて服用します。

                 

                 

                 

                 

                | 身近な薬草たち | 09:39 | comments(0) | - |
                これも珍名、ウマノアシガタ(馬の足形)
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                  おもしろい名前や変わった名前を持つ植物は数多くありますが、これもその一つです。

                   

                  ウマノアシガタ(馬の足形)

                   

                   

                   

                   

                  桜が散る頃に道端や土手で黄色の花を咲かせはじめ、今でもまだ見ることができます。

                   

                  小さい花ですが、群生しているところではお花畑の風情です。

                   

                  写真は里山にあるご近所の柿畑にあるウマノアシガタの群生です。

                   

                   

                  まさにお花畑です。

                  実際は、写真で見るよりも黄色が鮮やかで、とてもきれいです。

                   

                  下の写真は最近のもので、果実を形成しています。

                   

                   

                  それにしてもどうしてウマノアシガタなのか。

                   

                  一説によると、葉の形が馬の蹄に似ているとか、いや花の形が似ているということですが、どちらも首を傾げたくなります。

                   

                   

                  ウマノアシガタはキンポウゲ科の植物で、葉の形は同科のトリカブトやニリンソウに似ています。

                   

                  キンポウゲ科の植物は花がきれいなものも多いので、園芸用にたくさん流通しています。

                   

                  例えばラナンキュラス、クレマチス、クリスマスローズなどなど

                   

                  そしてキンポウゲ科の植物には、毒性があるものも多く、その代表がトリカブトです。

                   

                  しかし、トリカブトは使用法さえ間違えなければとても貴重な、そして漢方薬にはなくてはならない生薬のひとつです。

                   

                  ウマノアシガタも有毒植物の一つに数えられ、誤食すると腹痛や下痢、嘔吐を引き起こしたり、茎や葉の汁液が皮膚に付くと赤く腫れることがあります。

                   

                  トリカブトのように、「毒にもなるけど薬にも」と期待したいところですが、本国ではそのような事例はないようです。

                   

                   

                  | 身近な薬草たち | 06:20 | comments(0) | - |
                  畑の厄介者スギナ
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                    ツクシの項でも述べましたが、春の風物詩としてみんなから愛されるツクシと、畑の厄介者であるスギナとは同一の植物です。

                     

                    ツクシから飛び立った胞子が根付いて、スギナが成長してきます。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    このスギナの真骨頂は根にあります。

                     

                    地上部のスギナを見て大したことはないと侮っていたら、地下ではその数倍も根茎を張り巡らしています。

                     

                    それも地中深く張り巡らすので、根こそぎとることが難しく、取っても取ってもあちこちから芽を出して成長します。

                    それに根負けしたらあっという間に席巻されてしまいます。

                     

                     

                    畑の厄介者と呼ばれる所以です。

                     

                    ところがこのスギナ、民間療法の間ではとても有名な薬草です。

                     

                    全草を採取して乾燥させたものを用います。

                    生薬名を問荊(もんけい)といいますが、一般にはスギナで流通しています。

                     

                    主に民間療法で利尿、鎮咳、解熱、止血を目的として用いられています。

                     

                    最近では、健康茶から化粧品まで広く利用されています。

                    | 身近な薬草たち | 09:14 | comments(0) | - |
                    アヤメに似た花のシャガ(射干)
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                      里山では、アヤメに似たとてもきれいな「シャガ」の花が咲いています。

                       

                      シャガは中国から伝わった外来の植物です。

                       

                       

                      ほとんど白色に見える薄く紫色がかった花には青紫色の斑点がいくつも入り、中心部分にはオレンジ色の模様があります。

                       

                      花は1日で枯れてしまいますが、次々と新しい花を咲かせます。

                       

                       

                      光沢のある細い葉は冬でも枯れない常緑の多年草です。

                       

                      長い地下茎を伸ばし、その先に芽をつけて増えるので、たいてい群落を形成しています。

                       

                       

                       

                      この「シャガ」、漢字では射干と書きます。

                       

                      ところが、漢方薬を専門にしている人たちは、「射干」という漢字を見たら、たいていヤカンと読みます。

                       

                      なぜ?

                       

                      それは漢方薬に用いる生薬に射干(ヤカン)という名の薬草があるからです。

                       

                      しかし漢方薬で用いる薬草の射干(ヤカン)は、じつはシャガではなくヒオウギという名の植物です。

                       

                      中国では、このヒオウギを射干といいます。

                       

                      ややこしいですね。

                       

                      どうもシャガが日本に伝わったとき、葉の形がヒオウギ(射干)に似ていたので、間違ってヒオウギの漢名の射干を日本語読みにしてシャガと名付けられたようです。

                       

                      ヒオウギと違い、シャガには薬草としての利用はないようです。

                      | 身近な薬草たち | 09:54 | comments(0) | - |
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